売上高のうち、車載カメラシステム市場向けは前年同期比22%増加し、監視カメラシステム市場向けは同15%減少した。車載カメラシステム市場向けは出荷数の増加や製品構成の変化により増収となった一方、監視カメラシステム市場向けは出荷数の減少や製品構成の変化により減収となった。同社の製品価格は両市場において上昇しているが、同社平均販売価格の動きは製品構成の変化によるもので、同社の製品構成が様々な価格帯にわたっていることによる。
電子デバイスメーカーにおいては、PC・スマートフォンに代表される販売減少から、製品在庫を多く抱えており、半導体等の在庫部品についても従前適正と考えられた数量は、今の生産量では過剰であると、在庫調整の動きが広まっており、これが半導体生産者からの追加調達を抑制している事業環境にある。在庫調整の動向は7-9月期をピークに10-12月期から回復に向かう、ただし健全な復調までには来年前半を要するとのTSMC魏CEOの観測発言を同社は引用している。
売上原価は、前年同期比1%減の31.16億円となった。製品構成及び市場構成の変化により、売上総利益率にプラスの影響を及ぼした。研究開発費は、同33%増の6.80億円となった。これは主に、テープアウト費用によるものである。販売費及び一般管理費は同7%増の9.27億円となった。これは主に、人事関連費用の増加によるものである。
2022年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.5%増の103.49億円、営業利益が同0.0%減の28.79億円、税引前当期純利益が同0.0%増28.84億円、当期純利益が同0.9%減の24.81億円とする期初計画を据え置いている。
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