研究開発においては、4K解像度対応のカメラ用センサーで、高解像度の防犯カメラなどに使われる製品で自社開発を進めてきた監視カメラ向けCMOSイメージセンサーが2022年以降に量産出荷となる予定だ。音声対応の半導体は、ドアフォン用に開発が進んでいる。音声対応の半導体は、インドなど様々な地域の顧客から期待されている商品であり、車載カメラ分野では、電子ミラーやカーナビのほか、ドライブレコーダーに向けた新商品も順次ラインナップしてくるだろう。
特にCMOSイメージセンサーという、これまでゼロであった事業分野において規模の拡大が見込まれることになる。また、監視カメラのうち、これまではアナログカメラ市場のみを対象にしていたが、CMOSイメージセンサーの投入によって、成長が拡大しているIPカメラ製品にも販売できるようになる。これにより、すべての監視カメラ、監視カメラメーカーが潜在顧客となるためCMOSイメージセンサーが今後同社の成長性を高めることが見込めると弊社では考えている。
なお、同社の描く戦略には、監視(防犯)カメラシステム及び車載カメラシステムの世界市場の高い成長予測が背景にある。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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