<動意株・17日>(大引け)=イルグルム、テクポイント、アイロムG、テモナなど
テックポイント・インク<6697.T>=急反発。16日の取引終了後、同社の映像受信用半導体「TP2850」及び独自の信号伝送規格「HD-TVI」が、アルパイン(東京都大田区)のカーナビゲーションシリーズ新製品「ALL NEW ビッグXシリーズ」に採用されたと発表しており、これが材料視されたようだ。なお、日本国内メーカーのカーナビ採用事例はJVCケンウッド<6632.T>に続き2例目としている。
アイロムグループ<2372.T>=後場に切り返す。同社はきょう、子会社のIDファーマが九州大学と遺伝子治療製品「DVC1-0401」のデータの利用許諾などを含めた治験に関する契約で合意したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この契約は、九州大学が網膜色素変性患者を対象に実施している「DVC1-0401」にかかる治験で得られた結果について、IDファーマが開発・製造・販売などを独占的に利用する権利の許諾を受けるもの。また、この権利にはIDファーマが第三者に治験結果の再利用を許諾する権利も含まれている。
テモナ<3985.T>=一時ストップ高。17日、ロボケン(東京都豊島区)とAIプラットフォーム開発を目的とした合弁会社オプスデータを設立すると発表しており、これが好材料視された。データサイエンティストが所属しAI関連の受託開発で多くの実績を持つロボケンと組み、データに基づいて発見された新しい価値をAIプラットフォームとしてシステム化して提供する。オプスデータはAIプラットフォームを通じてさまざまな業務オペレーションの最適化を推進するという。新たな事業基盤の構築による収益への寄与を期待する買いが向かった。
荏原<6361.T>=3日ぶり反発。同社は16日、新世代バイオ素材開発を手掛けるSpiber(スパイバー、山形県鶴岡市)と資本・業務提携したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。Spiberは、持続可能な次世代の基幹材料として期待される構造タンパク質素材の産業化を目指して、2007年に設立されたスタートアップ企業。同社はSpiberに10億円を出資し、構造タンパク質素材の製造プロセスの合理化及び荏原グループ製品への活用検討について業務提携基本契約を締結した。
マナック<4364.T>=一時ストップ高。中国・武漢で流行している新型コロナウイルスの国内上陸やインフルエンザの流行を背景にマスク関連や医薬品関連銘柄などに幅広く物色の矛先が向いている。そのなか同社はエーザイ<4523.T>が販売する「イータック抗菌化スプレー」の主成分を開発・供給しているメーカーとして人気素地に火がついた。また、国家戦略として電気自動車(EV)普及を後押ししている中国などをはじめ、EVへの難燃剤採用についても思惑がある。世界的な5G商用化を背景に電子材料や工業薬品などの需要回復も追い風となる。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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