<話題の焦点>=電子部品は底値買い好機!? 自動車のエレクトロニクス武装が追い風に
しかし、株価面では関連銘柄は一様に大幅な調整が進んでいる。ここは前向きに押し目を拾いにいくのも一法だ。為替については日米金利差から今後は緩やかな円安に向かうとの見方も根強い。村田製作所<6981.T>や日本電産<6594.T>など電子部品大手5社の18年3月期業績は前期比2ケタ増益を確保する公算が大きい。問題は19年3月期の見通しだが、ここから一段の円高に向かうことを前提としなければ、増益基調は継続できるとの見方がアナリストの間では強いようだ。スマートフォン向けは減速しても、エレクトロニクス武装が進む自動車向け電子部品が需要を支えるためだ。
トヨタ自動車<7203.T>が主導するコネクテッドカーはIoT時代に普及が加速することが見込まれる。また、これまでのガソリン車からハイブリッド車や電気自動車(EV)へのシフトも加速していく。例えば中期的にみても、エンジンの運転制御を総合的にコントロールするECU搭載点数の増加は必至であり、電子部品各社の収益押し上げ要因となる。特にセラミックコンデンサーのトップメーカーである村田製などは優位性を発揮しそうだ。
ここからは為替の動向を横にらみに、電子部品株全般は押し目買いのタイミングをはかる場面だ。仮に為替が1ドル=110円を目指す展開となれば、戻り足は大方が想定する以上にピッチの早いものとなる可能性がある。
関連銘柄としては村田製、日本電産のほか、アルプス電気<6770.T>、イビデン<4062.T>、日本高純度化学<4973.T>、日本ガイシ<5333.T>、MARUWA<5344.T>、第一精工<6640.T>、日本CMK<6958.T>、サンケン電気<6707.T>などに注目したい。
出所:minkabuPRESS
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