国内においては、1Qに続き、設備投資の工作機械への集中し納期が長期化、CAD/CAMシステムは工作機械の納期に合わせて導入される傾向にあるため、工作機械の納入が進まなかった今年度上期はCAD/CAMシステムの購入も先送りとなり、同社の売上に影響した。さらに金型製造事業も日系部品メーカーの新車開発の動向変化により開発案件が減少した。これにより、CAD/CAMシステム等事業の売上高は前年同期比4.3%減の17.25億円、セグメント利益は同60.2%減の0.81億円となった。金型製造事業の売上高は前年同期比41.9%減の1.64億円、セグメント損失は0.18億円(前年同期は0.29億円の利益)となった。
また2018年12月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比3.8%減(前回予想比5.5%減)の39.29億円、営業利益が同44.4%減(同51.0%減)の1.82億円、経常利益が同45.0%減(同49.6%減)の2.05億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同80.0%減(同41.6%減)の1.00億円としている。
ただし、売上の約50%を占める保守事業については継続して順調に推移している。また2018年下期以降、工作機械の納期の長期化が収束し、納品が進む中で、CAD/CAMシステムの需要が徐々に回復するものと見込んでいる。さらに製造業におけるIoT活用が注目される中、すでに顧客からも大きな反響がある同社独自の金型・部品製造業向け生産管理システム「AIQ」についても早ければ2018年下期から業績に寄与することが期待されている。
また金型製造事業においては2Q以降、開発案件の受注状況も回復傾向にあり、上期の赤字は縮小していくものと見込んでいる。
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