<動意株・10日>(大引け)=IPS、サイバネットシステム、第一工業製薬など
サイバネットシステム<4312.T>=一時ストップ高。10日の午前中、同社が開発した人工知能(AI)を搭載した大腸内視鏡診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN(エンドブレイン)」が、医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「EndoBRAIN」は、AIを用いて大腸内視鏡診断での前がん病変である腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープを推測し、腫瘍の可能性(パーセンテージ)とともに医師に提示するソフトウェア。昭和大学横浜市北部病院消化器センターの工藤進英教授らのグループを主幹臨床施設とし、国内5施設で実施した臨床性能試験を経て、今回、承認を取得。今後は、販売元となるオリンパス<7733.T>と協業の上、販売を開始する予定という。
第一工業製薬<4461.T>=3日続伸。東海東京調査センターが7日付で、同社について投資判断を「アウトパフォーム」、目標株価4250円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同センターでは、霞工場(四日市)の本格稼動とM&Aで飛躍への準備が進みつつある点を評価。19年3月期は先行投資費用増などで減益予想だが、20年3月期以降の2年間は、同社のユニークな技術がトイレタリー製品の需要増加などの事業変化にマッチして2ケタ増益が続くと見込んでいる。
ニッパンレンタル<4669.T>=ストップ高。同社は関東や信越を営業基盤に建機レンタルを展開、民間、官公需ともに高水準の受注を確保している。足もとは東京五輪特に絡む特需も後押し、建設機械の稼働率が一段と上昇している状況だ。今後、安倍政権では今後3年間で集中して「国土強靱化」を推進し、4兆円規模に及ぶ財政支出を想定していることから、同社の商機も拡大しそうだ。18年12月期は営業利益段階で前期比32%増の4億6000万円を計画するが、市場では19年12月期も20~30%程度の伸びを見込む声がある。PERに割安感があり、国策期待を背景に見直し買いが一気に流入している。
田淵電機<6624.T>=5日ぶりに大幅反発。同社は前週末7日の取引終了後取引金融機関から債務免除の同意が得られたことに伴い、事業再生ADR手続が成立したと発表。これに伴い19年3月期第3四半期に債務免除益49億4776万円を特別利益に計上する予定としたことが好感されている。また、同社に対してスポンサー支援を行うダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699.T>も堅調。
ミライアル<4238.T>=3日ぶりに急反発。同社は7日取引終了後に、19年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表。営業利益は10億7800万円(前年同期比25.1%増)となり、通期計画12億円に対する進捗率は89.8%に達した。売上高は75億8700万円(同23.2%増)で着地。プラスチック成形事業が伸びたほか、成形機事業も堅調に推移したことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:minkabuPRESS
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