「全固体電池」関連が11位、トヨタの技術説明会で普及に向けた思惑加速<注目テーマ>
1 水素
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7 防衛
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9 半導体製造装置
10 水素ステーション
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が11位となっている。
「脱炭素社会」に向けた取り組みが世界的に進むなか、ガソリン車から電気自動車(EV)シフトの動きが強まっている。ここにきて米国株市場ではEV大手のテスラ<TSLA>の株価上昇が話題となっている。前日まで12連騰を記録し年初来高値圏での推移となっているが、年初につけた安値と比較して約2.5倍化した。主力セダン「モデル3」の全グレードがバイデン米政権による販売補助政策の支援対象となったことが、同社の収益を押し上げるとの見方につながり、株価を強く刺激したものだが、このテスラ株の上昇は、EV関連株全般に浮揚力を与えている。
東京市場では国内自動車セクターの盟主ともいえるトヨタ自動車<7203.T>が2027年にも次世代電池の本命とされる「全固体電池」を搭載した電気自動車(EV)を投入する計画にあることが伝わり、これを材料視する買いが同社株だけでなく、全固体電池関連に位置付けられる銘柄群に流入した。全固体電池とは、電解質に従来のリチウムイオン電池のように液体ではなく、その名の通り全部分に固体を用いた2次電池のことを指す。電解質は、電池のプラス極とマイナス極の間にあるイオンを移動させる機能材料であり、ここが“電解液”の場合は液漏れや発火リスクが排除できないが、固体に変えることでこの弱点を解消できる。EV本格普及のカギを握る技術分野として、株式市場でも関心が高い。
トヨタは前週8日に、メディア向けに技術説明会「Toyota Technical Workshop」を開催した。その内容が直近ホームページ上で公開され、合わせてメディア報道が行われたことで、株価が強く刺激される格好となった。具体的な個別企業との連携などについて、同社は公表していないが、株式市場では全固体電池分野に絡む技術や素材を手掛けている銘柄に思惑買いが向かった。
きょうは関連銘柄ではニッポン高度紙工業<3891.T>、日産化学<4021.T>、オハラ<5218.T>、三井金属<5706.T>、三櫻工業<6584.T>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674.T>、TDK<6762.T>、マクセル<6810.T>、FDK<6955.T>などが物色人気に沸いた。
出所:MINKABU PRESS
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