過熱感が強い
7月18日に同社は熱源に置くだけで発電する新型熱電発電素⼦の開発に成功したと発表しました。
発電システムが簡素化し、ウェアラブル端末の電源や自動車・工場の廃熱発電など幅広く活用されることが期待できます。
これを受け同社株は出来高を伴って上昇し、7月22日には一時598円をつけました。
直近発表の2019年3月期決算では、
売上高1404億5600万円(前年同期比+1.2%)
営業利益20億6700万円(同-51.9%)
純利益-85億2500万円(前年同期49億3500万円)
と純利益が赤字に転落しています。
タイや中国での販売が堅調だったことから増収となっていますが、人件費の増加や欧州での新製品立ち上げ負担などで大幅な減益となっています。
また、為替レートが円高に推移したことから、為替差損が発生しており、純利益は赤字に転落しています。
欧州での排ガス規制や中国の成長鈍化などで同社にとって厳しい状況が続いており、もうしばらく同社株は上値の重い展開が継続すると予想します。
株価動向を見てみると、7月18日の新型熱電発電素⼦開発を発表してから急騰しており、RSI(9日)が74.7%と過熱感が強くなっています。
また、25日移動平均線から+24.5%も乖離しており、この水準での買いは控えたいと判断しました。