株式会社エル・ティー・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:樺島 弘明/以下、LTS)の子会社である株式会社イオトイジャパン(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木 右子/以下、イオトイ)は、サッポロ不動産開発株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:宮澤 高就/以下、サッポロ不動産開発)と共同で、画像分析AI搭載カメラ(以下、AIカメラ)によりスマートフォン画面を撮影することでアプリアイコンを検知するための技術を開発し、取得したアプリインストール状況データを提供するサービス「ショコワ」を開始いたしました。
現代社会において、スマートフォンは消費者が生活に必要な情報を取得する上で欠かせない手段となっており、人々がスマートフォンにどのようなアプリをインストールしているかといったデータから、人々のライフスタイルや嗜好性をうかがい知ることができます。
「ショコワ」は、AIカメラを商業施設などのロケーションに設置し、実際に人が操作しているスマートフォンの画面を撮影することで、商品企画やマーケティング、アプリ開発等に活用したいユーザーに “消費者の好みが分かる”データを提供するサービスです。
今回、実際に施設内に設置したAIカメラによってアプリインストール状況データを収集することができ、取得したデータの精度と活用価値が確認されたことから、データ及びデータ分析事例を先行リリースすることと致しました。
将来的には、様々なロケーションで取得されたアプリインストール状況データを活用し、ロケーションごとに集まる人々の嗜好性の違いを分析したり、時間経過に伴うライフスタイルの変化を素早く捉えたりすることで、これまでにない洞察の獲得や、細やかなマーケティング活動を可能にすることも想定しております。
【先着10社様まで】 サンプルデータの無償提供
今回のサービスリリースに際し、実際にとある施設内で取得したデータのサンプル及びデータ分析事例を、先着10社様まで無償で提供することといたしました。サンプルには、アプリインストール状況データ(スマホアプリ名称、カテゴリ)、属性データ(年代、性別)が収録されています。
サンプルデータを希望する場合は、以下のURLよりお申込みください。
https://forms.office.com/r/ZRntZnYE19(※上限数に達した時点で受付を停止します)
【サービス内容】
施設内に設置したAIカメラにより利用者のアプリインストール状況データを取得し、利用しやすい形に加工したデータ、または、データ分析結果を提供。
◇データ分析事例
・ジャンル別上位インストールアプリ
・アプリインストール状況によるペルソナ推定
・性別年代比較分析
◇情報取得及び取扱いについて
各カメラで撮影した画像データは、数値データや統計データに加工後、速やかかつ確実に消去します。加工・抽出後の数値データや統計データには、個人の特定につながる情報は含まれません。
【各社の概要】
・法人名:株式会社イオトイジャパン
※イオトイジャパンは、株式会社エル・ティー・エス(東証プライム:6560) の子会社です
・所在地:東京都港区元赤坂1-3-13 赤坂センタービルディング14階
・代表者:代表取締役 鈴木 右子
・設 立:2017年9月1日
・事 業:IoT を活用したビジネスビジネスの事業化のコンサルティング
・ウェブサイト: http://iotoi-japan.com/
・法人名:サッポロ不動産開発株式会社
・所在地:東京都渋谷区恵比寿 4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー3階
・代表者:代表取締役社長 宮澤 高就
・設 立:1988年6月28日
・事 業:不動産の賃貸管理、不動産開発、ホテル運営等
・ウェブサイト:https://www.sapporo-re.jp/
本サービスの仕組みと展望
本サービスは、人の集まる施設内にAIカメラを設置し、施設利用者のスマホアプリデータを取得、クラウドに転送*する仕組みを用いて、ダッシュボード等からデータを取得したり、分析したりできるようにすることを想定しています。
*データはカメラに搭載されたエッジコンピューティングにて個人情報が含まれない形に瞬時に加工しており、本システム全体において、個人情報を取得することはありません。
現在、上記システム全体像のうち、施設内に設置したAIカメラにより個人情報を含まない形でスマホアプリデータを取得する技術開発は完了しております。データの分析は、イオトイの親会社であるLTSのデータサイエンティストチームが担当しており、ユーザーにおけるビジネス活用の仮説立案、示唆出しまでご支援することが可能です。
将来的には、多様なエリアの施設内に設置済のAIカメラから取得されるデータを活用するだけでなく、ユーザーが自社で保有する施設内にAIカメラを設置し、施設利用者のデータを集めることで、自社のマーケティング活動等の目的に沿った独自のデータ(1次データ)として活用していただけるようにすることも想定しております。
データの特徴
将来的に、取得したデータをクラウド上で取得できるようにしたり、AIカメラを複数のロケーションに設置することで、下記のような特徴をもったデータを提供することを想定しています。
・ロケーションに紐づくデータ
AIカメラを設置したロケーションを訪れた人のみに絞ったデータ取得が可能であるため、将来的にAIカメラを複数のロケーションに設置することで、ロケーションごとの傾向や違いを見ることができます。
・偏りの少ないデータ
パネルユーザーのモニタリングやアンケート調査と異なり、データ取得対象者を限定しないため、偏りが少なく、実態に限りなく近いデータを取得することができます。
・すぐに使える“いま”のデータ
同様のデータの取得を調査会社に依頼した場合、最低1-2か月を要するなど、数か月前の状況しか把握できないという問題がありました。本サービスは、AIカメラでリアルタイムに取得されるデータを即座に入手できるため、アプリ利用状況の“いま”を知ることができます。
・時系列で比較できるデータ
設置したAIカメラで継続的にデータを取得・蓄積するため、世の中のトレンドの変化を時系列で分析できるなど、ビッグデータとしての活用が可能です。
・コストは従来の10分の1程度
同様のデータ取得を調査会社に依頼した場合、場合によっては100万円単位となることもありますが、本サービスは数万~10万円単位に設定しており、比較的低コストで、気軽に利用することができます。
データの活用例
●買物傾向の把握
メルカリ、Amazon、楽天市場といったネットショッピングアプリがインストール上位だが、トモズ公式、ココカラファイン、スギ薬局、くすりの福太郎、ツルハドラッグ、クリエイトエスディー(いずれもドラッグストアのアプリ)、ABCマート、アイシティ、ブックオフといった実店舗のアプリのインストールも一定数あった。将来的には、地域・性年代ごとの買物傾向を比較し、それぞれのペルソナ仮説に応じたマーケティング施策の検討も可能になることが期待される。
●健康・お得志向アプリの流行
2022年に取得したデータでは、歩くことでポイ活ができるアプリ(スギサポ walk、ステッパー、ステラウォーク、トリマ、FiNC、Sweat Wallet、Sweatcoin)のインストールが多かったのが特徴的で、健康+お得志向が流行する兆しをとらえることができる。このように、アプリインストール状況を時系列で比較することで、時間経過に伴うライフスタイルの変化を素早く捉え、自社のサービス開発に活かすなどの活用方法が期待される。
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