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※2018年9月22日15時 に執筆
株式市場では国内外の証券各社から毎日、多数のレーティング情報がリリースされています。具体的にはアナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い・売り」などのレーティングを付与しています。
リリース直後は一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティング情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうこともありますが、いくつかの条件が合えば人気が継続するものもあります。
そこでレーティング情報を15年間、研究し続けた証券アナリストの「大野芳政」が、リリース直後の値動きが一巡したレーティング情報から1~2週間程度の短期間で注目される銘柄を紹介します。
■塩野義製薬<4507>
UBS証券が9月21日に投資判断「Buy(買い)」を据え置き、目標株価を6400円→8300円に引き上げたことが伝わっている。レーティング公開後の株価は堅調な滑り出しとなったが、すでに高値圏にあっただけに、買い一巡後は利益確定の売りに押される上値の重い動きとなった。25日移動平均線との乖離率が+10%近くあることに加え、25日ボリンジャーバンドも+2σを吹っ切るなど短期的な過熱感も強い。ただし、こうした場合、過熱状態が継続することがよくあり、再び動意することも考えられる。高値圏でもたついている場面は買いの好機となるかもしれない。
■富士電機<6504>
SMBC日興証券が9月18日に投資判断「1」を据え置き、目標株価を1020円→1080円に引き上げたことが伝わっている。目標株価の引き上げ率は+5.9%とそれほどインパクトが大きくないにも関わらず、レーティング公開後に株価が1月以来の高値水準まで上昇する値動きとなったことは正直サプライズである。買い一巡後は920円台で伸び悩んでいるものの、こうした場合、5日移動平均線が下値を押し上げる格好で再度上値を伺うことが多く見られる。年初来高値955円奪回からの一段高に期待したい。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」
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