■北浜CP <2134> 26円 (+7円、+36.8%)
北浜キャピタルパートナーズ <2134> [東証S]が急騰。20日の取引終了後、51%を出資する北浜GRFを通じて忍者エナジー(大阪市中央区)を買収し、忍者エナジーが権利を有する不動産売買契約に基づいて三重県伊賀市内の約27万平方メートルの土地を取得したと発表したことが好感された。忍者エナジーはデータセンター事業、太陽光発電事業及び蓄電所事業を企画する企業。北浜CPグループは今回取得した土地で、データセンター事業、データセンター事業向け太陽光発電所及び系統蓄電事業を行う計画で、事業開始時期は27年4月を予定している。
■セレス <3696> 1,623円 (+300円、+22.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。セレス <3696> [東証P]がストップ高。前週末20日取引終了後に24年12月期から株主優待制度を実施すると発表しており、これを好感した買いが膨らんだ。毎年12月末時点で100株以上保有する株主を対象に、暗号資産(仮想通貨)1万円相当を贈呈する。子会社が運営する暗号資産取引所「CoinTrade」の口座に入金する。贈呈する暗号資産の銘柄と受け取り手続きの詳細は別途知らせるという。
■わかもと <4512> 299円 (+55円、+22.5%) 一時ストップ高
わかもと製薬 <4512> [東証S]が急反騰。同社は20日、19日付で厚生労働省から眼内レンズ「アクリバトリノバ Pro」の製造販売承認を取得したと発表。これが材料視されたようだ。アクリバトリノバ Proは、ドイツのVSYバイオテクノロジーが製造する多焦点(3焦点)を持つ眼内レンズで、多焦点眼内レンズで課題となっているハローやグレアの軽減が期待できるといわれている。
■グラン <3261> 634円 (+100円、+18.7%) ストップ高
グランディーズ <3261> [東証G]がストップ高。24日午前11時30分ごろ、24年12月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことを好感した買いが入ったようだ。毎年6月末及び12月末時点で5単元(500株)以上を保有する株主を対象に、QUOカード1万5000円分(年3万円分)を贈呈する。
■テノ.HD <7037> 549円 (+80円、+17.1%) ストップ高
テノ.ホールディングス <7037> [東証S]がストップ高。20日の取引終了後、100%子会社ウイッシュが障害福祉施設を運営するYellow Fin(名古屋市南区)の全株式を10月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の買収は、長期ビジョンの実現に向けた取り組みの一つとして、介護事業の更なる事業拡大を図ることが目的という。取得価額は非開示。なお、24年12月期業績への影響は軽微としている。
■助川電気 <7711> 1,912円 (+237円、+14.2%)
助川電気工業 <7711> [東証S]が7日続急騰。同社株が2000円大台に乗せたのは1993年6月以来約31年ぶりのこととなる。熱制御技術で優位性を発揮する研究開発型メーカーで、原子力関連機器や研究機関向け核融合関連製品分野でも商品競争力の高さを際立たせる。ヒーターや熱計測器など国内の大手半導体製造装置メーカーなどを対象に高水準の需要を獲得している実績は評価される。半導体関連株全般に出遅れ修正狙いの買いが向かうなか、同社もその流れに乗っている。今週末27日に行われる自民党総裁選では、高市早苗経済安全保障担当相が選出される可能性があり、科学技術政策に長じる高市氏は核融合分野への国策支援も明示していることで、同社はその関連有力株としての側面も人気の背景にある。
■さくらネット <3778> 4,685円 (+545円、+13.2%)
東証プライムの上昇率2位。さくらインターネット <3778> [東証P]が急反騰。前週末20日の取引終了後、25年3月期連結業績予想について、売上高を280億円から290億円(前期比32.9%増)へ、営業利益を20億円から26億円(同2.9倍)へ、最終利益を12億5000万円から15億5000万円(同2.4倍)へ上方修正しており、好感された。GPUクラウドサービスへの旺盛な需要を背景とした受注獲得に向けた施策が奏功したことに加え、 クラウドサービスの順調な伸長やグループ会社売り上げの好調な推移などにより、売上高が予想を上振れる見通し。また、人件費の上昇があるものの、電力費が想定を下回る見込みであることやグループ会社利益が好調であることも利益を押し上げる。
■AIメカ <6227> 2,542円 (+255円、+11.2%)
AIメカテック <6227> [東証S]が急反騰。東京市場では主力銘柄をはじめ半導体関連株への買い戻しが鮮明化しているが、そのなか値動きの軽い中小型株に個人投資家を中心としたニューマネーが流れ込んでいる。同社は半導体パッケージ関連装置を主力商品として手掛ける。生成AI市場の急拡大を背景としたAIサーバー向けで商機を捉えているが、今後日本国内でも半導体工場やデータセンターの増設が相次ぐことが予想されるなか、収益成長を加速させる可能性がある。25年6月期営業利益は前期比6.2倍の16億2500万円予想と変貌し、一気にピーク利益更新が見込まれている。
■パークシャ <3993> 3,360円 (+315円、+10.3%)
PKSHA Technology <3993> [東証S]が3日続急騰。20日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて9月27日付で東証スタンダード市場から東証プライム市場へ市場変更することになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買いが入った。同社はAIプロダクトの創造とAIソリューションの提供が主な事業。24年9月期連結業績予想は、今期からIFRSに移行するため前期との単純比較はできないものの、売上高168億円、最終利益20億円を見込む。
■ウェリタス <130A> 1,046円 (+89円、+9.3%) 一時ストップ高
Veritas In Silico <130A> [東証G]が急反発、一時ストップ高となった。24日正午ごろ、塩野義製薬 <4507> [東証P]と実施している共同創薬研究の進捗に伴い、マイルストーンを達成したと発表した。マイルストーン収入は24年12月期第3四半期の収益として認識する予定で、通期の売上高予想(6億7600万円)に対して約5%程度を占める見込み。既に通期業績予想に織り込み済みという。
■メディシノバ <4875> 290円 (+23円、+8.6%)
メディシノバ・インク <4875> [東証S]が続急伸。同社は23日、米国立衛生研究所(NIH)から新たに付与されるExpand Access Program(人道的見地から実施されるプログラム)研究助成金の提供を受け、自社開発しているMN-166(イブジラスト)の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者を対象とする臨床治験が開始されることを明らかにしており、これが材料視されたようだ。新たに実施される本臨床治験は、現在進行中のフェーズ2/3臨床治験(COMBAT-ALSスタディ)の主任治験責任医師であるフロリダのメイヨークリニックのビョルン・オスカルソン医学博士が主任責任医師として治験を率いて実際されるという。なお、詳細については関係機関との調整がつき次第、改めて公表するとしている。
■キッズSHD <7084> 831円 (+61円、+7.9%)
Kids Smile Holdings <7084> [東証G]が急反発。20日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業損益を1億円の赤字から1億円の黒字(前期比56.9%減)へ上方修正したことが好感された。産後ケア事業の開始時期を25年1月1日~3月1日から、25年4-6月へ変更し、それに伴い産後ケア施設の開業に伴う初期費用の計上が今期から来期となることに加えて、認可保育事業・プレミアム教育事業の在園児数が計画を上回って推移していることが要因としている。なお、売上高は129億円(同0.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■アクシージア <4936> 583円 (+36円、+6.6%)
アクシージア <4936> [東証P]が3日続急伸。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を50万株(発行済み株数の1.99%)、または3億円としており、取得期間は9月24日から来年1月31日まで。成長投資と株主還元の両立を図り、株主への一層の利益還元を遂行できるようにすることが目的という。
■Fスターズ <3687> 1,664円 (+86円、+5.5%)
フィックスターズ <3687> [東証P]が3日ぶり急反発。テクニカル的にも中長期波動の上値抵抗ラインとなっている75日移動平均線とのマイナスカイ離をほぼ解消する展開で、ここからの値動きが注目される。顧客企業のソフトウェアを高速化させる技術で強みを持つシステム開発企業で、次世代コンピューティングの最右翼である量子コンピューター分野で先駆している。人工知能(AI)分野も深耕し、データセンター事業への参入も発表していることで業容拡大への期待が大きい。自民党の総裁選を今週末27日に控え、科学技術政策に知見を有する高市早苗経済安全保障担当相が選出される可能性があり、同社株はその関連有力株としてもマーケットの視線を集めたもようだ。
■栗田工 <6370> 5,949円 (+287円、+5.1%)
栗田工業 <6370> [東証P]が4日続急伸。SMBC日興証券が前週末20日、栗田工の投資評価を「2」から最上位の「1」に引き上げた。目標株価は8200円(従来は7000円)に見直している。一般水処理市場の事業利益率が計画以上に改善しているほか、電子市場の需要については26年3月期に本格的な回復が見込まれると指摘。株価の再評価の余地は大きいとみる。同証券は栗田工の26年3月期営業利益予想を498億円から538億円に増額修正した。
■日立 <6501> 3,856円 (+184円、+5.0%)
日立製作所 <6501> [東証P]が4日続急伸。24日、鉄道事業を手掛ける子会社の日立レールが米エヌビディア
■QPS研究所 <5595> 1,534円 (+68円、+4.6%)
QPS研究所 <5595> [東証G]が大幅反発。九州大学発祥のベンチャー企業で地球観測用人工衛星の開発・製造及び撮影した画像データの販売などを行う。昨年12月に新規上場したニューフェースながら、宇宙開発関連の有力株としての位置づけでマーケットの注目度は高い。前週末20日取引終了後に、今年8月17日に打ち上げられた小型SAR衛星「QPS―SAR8号機」によって取得した初画像(ファーストライト)を公開したことを発表、これが足もとの株価を刺激した。株価は今年3月22日に4975円の上場来高値をつけた後は大幅な調整を強いられていたが、時価は大底圏で見直し機運が台頭している。
■日本取引所 <8697> 3,681円 (+158円、+4.5%)
日本取引所グループ <8697> [東証P]が大幅高で3日続伸。24日正午ごろ、25年3月期の連結業績予想について、営業収益を1520億円から1585億円(前期比3.7%増)へ、営業利益を790億円から850億円(同2.8%減)へ、純利益を535億円から575億円(同5.5%減)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間31円・期末15円50銭から中間33円・期末17円へ引き上げたことが好感された。業績予想の前提となる1日平均の売買代金・取引高について、株券などを5兆円から5兆3000億円へ、長期国債先物取引を4万5000単位から4万8000単位へ見直したことなどが要因としている。
■三菱重 <7011> 1,986.5円 (+82円、+4.3%)
三菱重工業 <7011> [東証P]が大幅高で3日続伸。2000円台に乗せる場面があった。同社は23日、延期していた「H2A」ロケット49号機の打ち上げを26日に実施すると発表した。23日にはロシア軍哨戒機が北海道の礼文島沖で日本の領空を侵犯したことを受け、航空自衛隊が「フレア」を使用したとも伝わっている。防衛関連株に投資家の関心が向きやすい地合いのなかで、宇宙関連の新たな材料が出たことを受け、同社株を物色する動きが広がったようだ。情報収集衛星レーダー8号機を搭載した「H2A」49号機については、気象状況が条件を満たさなかったことから打ち上げを延期していた。
■三井金 <5706> 4,876円 (+132円、+2.8%)
三井金属鉱業 <5706> [東証P]が4日続伸。24日午前9時ごろ、成長分野の一つとして位置づけている 全固体電池向け固体電解質「A-SOLiD」について、「初期量産工場」の新設を決定したと発表しており、好材料視された。同社の固体電解質が複数の顧客の開発標準材料として位置づけられたことや、一部顧客で27年近辺に全固体電池を搭載した電気自動車(EV)の初期市場導入が計画されていることを受けて、更なる生産キャパシティーの確保や革新的生産プロセスの開発を目的に、初期量産工場を埼玉県上尾地区に新設することにしたという。稼働開始は27年を予定しており、これにより現在稼働中の量産試験棟と合わせ、同社は世界最大規模の固体電解質の生産能力を備えることになる。なお、同件による25年3月期業績への影響はないとしている。
■ワキタ <8125> 1,705円 (+42円、+2.5%)
ワキタ <8125> [東証P]が続伸。前週末20日の取引終了後、日東レンタルの株式を90%取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。日東レンタルは栃木県小山市に本社を置き、土木・建設機械の製造販売事業を行っており、同地区における建機事業の既存拠点とのシナジーが期待できることから子会社化を決定したという。取得価額は24億3900万円で、株式譲渡実行日は9月30日。25年2月期の連結業績に与える影響については現在精査中としている。
■フォーバル <8275> 1,469円 (+36円、+2.5%)
フォーバル <8275> [東証S]が反発。24日午前中、千葉県産業振興センターから24年度中小企業デジタル技術活用支援事業「IoT・生成AI等利活用促進に資する各種セミナー」及び「デジタル人材育成に資する各種研修」の実施業務を受託したと発表しており、好材料視された。両事業は、デジタル技術の普及を推進し、県内のデジタル人材 を育成することで、千葉県の地域経済の活性化を目指すもの。同社は地域経済の活性化や産業の成長を促進し、地方創生を実現することを目指し、今年5月に業務提携をしたアルサーガパートナーズ(東京都渋谷区)と協業し、県内の中小企業のデジタル化を支援するため、 IoTや生成AIなどのデジタル技術を活用した技術の高度化や生産性向上、事業の高付加価値化を促進するセミナーや研修を実施する。
■ソフト99 <4464> 1,490円 (+29円、+2.0%)
ソフト99コーポレーション <4464> [東証S]が3日続伸。20日の取引終了後、25年3月期の配当予想を中間・期末各21円の年42円から中間・期末各21円50銭の年43円に増額修正したことが好感された。なお、前期は年41円だった。
■アイザワ証G <8708> 1,844円 (+33円、+1.8%)
アイザワ証券グループ <8708> [東証P]が反発。20日の取引終了後、未定としていた25年3月期の中間配当を48円(普通配当13円、特別配当35円)にすると発表しており、前年同期(13円)に対して35円の増配となることが好感された。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。
■GMO-GS <3788> 2,895円 (+46円、+1.6%)
GMOグローバルサイン・ホールディングス <3788> [東証P]が4日続伸。同社は20日、みずほ銀行と業務提携を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。これにより、みずほ法人口座を開設した事業者に対して、GMO-GSが運営する電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を6ヵ月間無料で提供する施策を開始。みずほ銀は既に23年10月から「GMOサイン」を導入しており、その効果をもとに、みずほ銀の顧客となる創業から間もない企業・団体に「GMOサイン」を提供することで、これらの顧客の業務効率化やコスト削減などの効果を発揮するデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、国内外のイノベーションと産業活性化につなげるとしている。
■アスクル <2678> 2,087円 (+30円、+1.5%)
アスクル <2678> [東証P]が反発。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断「A」と目標株価2500円を継続した。第1四半期(5月21-8月20日)の連結営業利益は25億7400万円(前年同期比8.9%減)と社内計画を割り込んだ様子。BtoB向けASKULにおいて中小企業の需要が想定を大きく下回ったほか、円安で為替ポジションが悪化し、更に猛暑・防災でペットボトル飲料の需要が想定以上に伸びたが1箱当たり単価が押し下げられたことなどが響いた。ただ、為替は円高方向に推移し始めたほか、汎用品(ミドル商品)の品揃え拡大やプライベートブランド(PB)商品の寄与などで下期以降の収益改善を予想。25年2月期の同利益は会社予想180億円(前期比6.2%増)に対して183億5000万円と超過達成を予想している。
■セガサミー <6460> 2,975円 (+35.5円、+1.2%)
セガサミーホールディングス <6460> [東証P]が反発。24日正午ごろ、子会社セガがプレイステーションやXboxなど向けに「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」を25年2月28日に発売すると発表しており、好材料視された。「龍が如く8外伝」は、シリーズの主要登場人物である真島吾朗を単独主人公とし、「龍が如く8」の後の世界を描いた完全新作アクションアドベンチャー。島や海を舞台に、真島率いる「ゴロー海賊団」の海賊船「ゴロー丸」で大海原を冒険するという内容となっているという。同時に、子会社アトラスが販売中のシミュレーションRPG「ユニコーンオーバーロード」の全世界累計販売本数(パッケージ版出荷数とダウンロード版販売数の合計)が、100万本を突破したと発表しており、これも好材料視されたようだ。
※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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