日機装が頑強、前引け後に透析事業の中国合弁を発表

　日機装が後場、頑強に推移している。午後２時８分時点の株価は、前日比８円高の６５４円を付けている。前引け後、中国最大の医療用具メーカーである威高（ウェイガオ）集団有限公司（代表者・陳学利氏）、およびその中核事業会社である山東威高集団医用高分子製品股分有限公司（同）との間で、透析事業における戦略的業務提携に関する基本契約書を締結した、と発表した。

　中国で人工透析療法を受けている患者数は、慢性腎不全患者の増加に加え、経済発展に伴う高所得者数の増加により約１０万人に達するとされる。一方、中国政府衛生局からは潜在的に透析治療が必要な慢性腎不全患者は１５０万人に上るとの報告がなされている。今回の提携では、日機装が有する開発・技術・製造ノウハウを用いた人工透析装置の中国国内における製造、中国全土をカバーする威高集団の販売網などを活用した人工透析装置の販売、日機装が培ってきた人工透析装置のメンテナンスおよびサービスノウハウを活用した中国市場におけるアフターサービス体制の構築が柱。日機装は今回の提携の一環として、威高集団のグループ企業である威海威高血液浄化製品有限公司（代表者・夏列波氏）と合弁会社を７月に設立する。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社