東自機、前期経常を一転36％増益に上方修正・23期ぶり最高益、配当も60円増額

　東京自働機械製作所 <6360> [東証Ｓ] が4月26日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の11億円→15.4億円(前の期は11.3億円)に40.5％上方修正し、一転して35.9％増益を見込み、一気に23期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の5.8億円→10.3億円(前年同期は9.3億円)に75.9％増額し、一転して10.9％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の60円→120円(前の期は60円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高につきましては、生産機械事業の海外特定顧客向け大型プロジェクトが堅調に推移し、概ね当初予測通りの売上高となる見通しです。利益につきましては、高止まりする原材料価格や人件費、販売活動費の増加など利益圧迫要因が重なりましたが、生産性の向上や価格転嫁の取組みなどにより原価率が改善し、営業利益、経常利益、当期純利益とも想定を上回る見通しです。これらを総合的に勘案し、当事業年度の通期業績は、売上高134 億５千８百万円（前年同期133 億６百万円、1.1％増）、営業利益13 億８千８百万円（前年同期９億８千５百万円、40.8％増）、経常利益15億４千６百万円（前年同期11 億３千８百万円、35.9％増）、当期純利益11 億１千６百万円（前年同期７億９千９百万円、39.6％増）を想定しています。※上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づいて算出したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって異なる可能性があります。

　当社は、将来の発展と事業体質強化のため必要な内部留保を確保するとともに、長期的に安定した配当を継続しつつ、業績及び経営の状況を踏まえ配当を増額することを利益還元の基本方針としております。この方針に基づき、2023 年５月12 日の決算短信において公表した2024 年３月期の株式配当について、2024 年３月期の業績が当初予想を大幅に上回る見通しであること及び2021 年５月に公表した中期経営計画（2021 年４月～2024 年３月）において設定した目標値を上回る見通しであることから、業績内容、将来に向けた開発・設備投資の必要性等を総合的に勘案した結果、株主の皆様のご支援にお応えするため、配当予想を修正することとしました。これにより2024 年３月期の株式配当を従来の普通配当１株当たり60 円から１株当たり80 円とするとともに１株当たり40 円の特別配当を実施し、合わせて１株当たり120 円に修正させていただきたいと存じます。