渋谷工が急反発、切り口多彩で材料株素地が再燃

　渋谷工業<6340.T>が急反発。ここ下値模索の展開が続き、テクニカル的にもボリンジャーバンド下限を這う展開にあったが、目先は値ごろ感からの押し目買いが流入している。飲料用充填装置のトップメーカーで国内では稼働中の飲料用無菌充填ラインの老朽化に伴う更新需要や、海外ではアジア地域の需要が本格的に立ち上がっている。また、高技術力を背景に多方面に展開。半導体製造装置部門は中国などスマートフォン市場の拡大が需要を喚起しているほか、バイオ３Ｄプリンター分野への展開などでも注目を集めている。１５年６月期は増収増益歩調を堅持し最終利益は連続で過去最高更新見通しにあり、配当も前期比５円増配の２０円を見込むなど評価材料は多い。また、材料株素地に富み個人投資家からも人気が高い。本社は金沢で地方創生・北陸新幹線関連としても注目。昨年６月１９日に３５０５円の高値をつけているが既に高値期日を通過し短期筋が参戦しやすくなっている。

渋谷工の株価は１０時５６分現在２３１０円（△１６６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）