<マーケットアイ> 個別材料株 繚乱、冴えぬ主力株横目にテーマ株のオールスターキャスト(2)
米国景気が回復しているとはいえ、中国の景気減速懸念や欧州債務国の不安定な政局、さらに世界経済の成長率見通しの下方修正など、投資環境の先行きには不透明感も強い。一方、バーナンキFRB議長が出口戦略に言及したとはいえ、世界的に緩和政策の継続ムードは根強く、特に日本は「デフレ脱却」を至上命題に日銀の量的緩和環境が続く。「株式市場をとりまく流動性は確保されており、それをもっとも肌で感じているのは物色資金の流れに敏感な個人投資家かもしれない」(国内中堅証券)という指摘もある。いずれにしても恐るべきパフォーマンスを演じる幕間つなぎの銘柄群。真の主役は市場に回帰してきた個人投資家資金といえそうだ。
個別に3Dプリンター関連ではアルテック<9972.T>、MUTOHホールディングス<7999.T>、群栄化学工業<4229.T>、ローランドディー.ジー.<6789.T>がいずれも値幅制限上限に買われる異彩の人気ぶり。また農業関連では、丸山製作所<6316.T>、北川鉄工所<6317.T>が急騰。含み資産関連ではセイコーホールディングス<8050.T>や神栄<3004.T>が値を飛ばし、防衛関連では東京計器<7721.T>などが物色人気を集めている。
このほかにも需給相場の色彩が一段と濃い〝純正仕手株〟の丸栄<8245.T>や、GSIクレオス<8101.T>、クボテック<7709.T>なども鮮烈な上値追い態勢をみせ、市場は仕手系材料株繚乱の様相を呈している。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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