大幅続伸。前日に前2月期の決算を発表、営業利益は141億円で前期比5.4%増益、従来予想の126.5億円は上回り、一転増益を確保した。一方、今2月期は127億円で同10.1%減益の見通し。原材料コストの上昇やドル安円高が響くとみているもよう。ただ、足元の株価下落で業績鈍化ガイダンスは織り込み済み、年間配当予想も前期の36円から40円に引き上げ計画にあり、あく抜け感にもつながっているようだ。
アンビション<3300>:2434円(+228円)
急反発。4月末の株主を対象に1対2の株式分割を実施すると発表している。18年6月期の年間配当予想を5円に修正するが、株式分割に伴うもので従来予想(10円)から実質的な変更はない。株主への利益還元策の強化として好感され、買い優勢となっている。3月30日に年初来高値(2590円)を付けてからは株価が軟調に推移してきただけに、値頃感も買い安心感を誘っているようだ。
メドレック<4586>:1310円(-378円)
急落。バークレイズ銀行を割当先に新株予約権2.5万個を割り当てると発表している。発行に伴う潜在株式数は250万株。上場株数(955万9700株)の26.2%に相当する大規模発行であることから、株式価値の希薄化懸念から売りが殺到している。また、新株予約権の下限行使価額が1047円と10日終値(1688円)を大きく下回る水準であることも株価を押し下げる要因になっている。
ソフトバンクG<9984>:8106円(+392円)
大幅続伸。傘下の米通信会社スプリントとTモバイルUSが再び合併交渉を行っていると報じられており、前日のスプリント株価は約17%の急伸、同社にも買い材料につながっている。また、CEOが議会証言を行ったフェイスブックをはじめ、エヌビディアなど米大手ハイテク株が上昇したことなども安心感につながっているようだ。
ビックカメラ<3048>:1869円(+137円)
大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、営業利益は前年同期比43%増の133億円となり、会社計画110億円を超過達成した。12-2月期では同50%増と、伸び率が高まる格好に。コジマなど子会社群の収益性改善が上振れの背景だが、EC売上なども好調に推移。会社側では通期計画を250億円から270億円に上方修正したが、上期分のみの反映であり、一段の上振れ期待もあるようだ。自己株式の公開買付実施による一株当たりの価値向上も支援。
三井海洋<6269>:2812円(+227円)
大幅続伸。早大・東大などの研究チームでは、南鳥島周辺の海底下にあるレアアースの資源量が1600万トン超に達することを明らかにしたと伝わっている。レアアースを効率よく回収する技術も確立、政府や民間企業と協力して採掘を検討していくとされている。同社は東大の加藤教授らとコンソーシアムを設立しており、活躍余地は高まるとの期待感が先行しているようだ。
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