5Gテーマで見直し買いも他の切り口も多彩な実力株
時価総額:158億円
PER:16.98倍
PBR: 0.84倍
タングステン、チタンなどをコバルトやニッケルを用いて結合した超硬合金製の耐摩耗工具・金型の製造・販売を行っており、取引先は日本製鉄はじめ3000社を超える国内最大手企業。超硬合金レベルの耐摩耗性と、高速度鋼レベルの高い靭性を併せ持つ新世代合金や用途の広いファインセラミックス、半導体製造に用いられるダイヤモンド工具などを手がけている。少量多品種のカスタムメイドと直販が強み。
業績面は11/12に中間決算を発表、自動車部品向けや光学素子向けの金型販売が堅調であった一方、半導体関連やスマホ部品関連の落ち込みによる製品MIX悪化が響き、売上高は前期比2.6%減収、経常利益は同21.6%減益での着地となった。10月の大型台風19号の影響から福島工場で浸水被害が出たが、11/12に生産の一部再開のメドがついて下期の業績巻き返しに期待がかかる。
株価は12/20に動意づき7月以来の戻り高値を更新すると、半導体用金型を手がける同社への見直し買い機運が一層高まりをみせて翌営業日の23日にはそのまま年初来高値更新となった。次世代通信規格5Gの普及本格化を前に期待買いも加わって物色意欲が高まっている。勢いそのままに24月移動平均線を突破したことで中長期的な上値抵抗を見事クリアし強含みの推移が期待される。
(12/27現在)