自動車市況の改善期待から物色が活発化
【事業内容】
サーボ駆動式プレス機は世界トップクラスで自動車関連が8割を占めるほか、産業用ロボットにも実績を持つ。機械プレスは電機・電子産業において高い需要拡大が見込まれ、国内のみならずグローバル市場でのトップブランド確立が期待される。競争力の源泉となっている技術は、加工精度や生産性の高さを要求される自動車産業向けを中心に高い評価を受ける。米国の電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズからも案件受注の実績がある。
【業績面】
業績面においては5/28に前期本決算を発表、売上高は前々期比17.7%減収、営業利益は同11.0%増益で着地。米国および中国における自動車関連向けプレス機の売上が落ち込む一方、国内向けでは利益率改善によりセグメント利益は前年比94.4%増となった。新型コロナウイルス感染症や米中貿易摩擦の不透明感から今期ガイダンスは非開示だが、受注状況からは中国や欧州はじめ全ての地域において改善がみられており、自動車市況の回復に伴って業績も上向いてくると思われる。
【株価動向】
株価は3/17安値584円を起点に水準を戻してきてはいるものの、業績面における先行き不透明感から今一つ強気になりきれず下値もみ合いが続いた。上記決算発表を機に上放れの動きで800円台を回復したが翌日には往って来いまで押し戻された。しかし足元で自動車販売の落ち込みが改善に向かってきていることなどを手がかりに再び物色され始めてきたとみられ、戻りの上値余地の大きさから地合いに左右されず上昇についていきたい局面と言える。
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