■ショクブン <9969> 330円 (+80円、+32.0%) ストップ高
ショクブン <9969> [東証S]がストップ高。祝日前22日の取引終了後、不二家 <2211> [東証P]と冷凍自動販売機分野で業務提携すると発表した。今後の業容拡大への期待から買いを集めた。不二家が冷凍スイーツ自動販売機「FUJIYA CAKE’s STAND」を中京や関西地域で設置拡大するにあたり、ショクブンが同販売機の設置・運用を担う。また、ショクブンの宅食事業で不二家の冷凍スイーツなどの販売取り扱いを始める。
■ケアネット <2150> 851円 (+150円、+21.4%) ストップ高
ケアネット <2150> [東証G]がストップ高。前営業日の22日取引終了後、東京証券取引所がケアネットの上場区分を東証グロース市場からプライム市場に変更すると発表した。これを受け、指数連動型のパッシブ系ファンドの資金が同社株に流入するとの期待が膨らんだようだ。29日付で市場区分を変更する。
■テクニスコ <2962> 873円 (+150円、+20.8%) ストップ高
テクニスコ <2962> [東証S]がストップ高。今年7月26日に東証スタンダード市場に新規上場した直近IPO銘柄で、ヒートシンク(放熱板)製品の製造販売を手掛けるが、同商品が高出力半導体レーザー向けやパワー半導体向けで旺盛な需要を捉えていることから、半導体関連中小型の出世株候補として光が当たった。株価は今月15日に24年6月期第1四半期決算を嫌気されマドを開けて売られたが、足もとでは、そのマドを完全に埋めきり一段の上値を指向している。
■ミナトHD <6862> 1,410円 (+166円、+13.3%)
ミナトホールディングス <6862> [東証S]が5日続急騰。産業用メモリーモジュールを主力展開し、半導体関連の中小型株人気の先駆として物色人気が加速している。時価は2006年2月以来約17年9ヵ月ぶりの高値圏に浮上しているが、時価総額は前営業日終値換算で100億円を下回るなど低い水準で一段の上値余地に期待した買いが続いている。そうしたなか、22日取引終了後、半導体デバイスプログラマなどの開発・製造を手掛ける台湾のDediProg Technologyと資本・業務提携することを発表、これによる業容拡大効果を見込む形で投資資金が攻勢を強めた。
■トランスG <2342> 281円 (+28円、+11.1%)
トランスジェニック <2342> [東証G]が急反騰。前営業日の22日の取引終了後、取得総数30万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.78%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、材料視されたようだ。取得期間は11月24日から2024年3月22日。
■EAJ <6063> 780円 (+71円、+10.0%) 一時ストップ高
日本エマージェンシーアシスタンス <6063> [東証S]が急反騰、一時ストップ高となった。24日午後1時ごろ、主要株主の異動を発表した。大株主のヴァンタークルーズヘルスサービスインク(バハマ)と吉田幸子氏から、保有株式の一部を徐志敏氏に対して市場外の相対取引で譲渡するとの連絡を受けたという。異動後、徐氏は議決権ベースで11.83%を握る筆頭株主となる。ヴァンタークルーズヘルスサービスインクは11.31%から7.31%へ、吉田氏は10.53%から1.49%へ議決権保有割合が低下する見通し。受渡完了日は30日の予定。これが材料視され買われたようだ。
■日シス技術 <4323> 2,539円 (+169円、+7.1%)
東証プライムの上昇率4位。日本システム技術 <4323> [東証P]が続急伸。前営業日の22日取引終了後、株主優待制度の導入を発表し、好感されたようだ。毎年3月末時点で300株以上を保有する株主が対象。オリジナルカタログギフトを保有株式300株以上500株未満で3000円相当、500株以上で7000円相当、贈呈する。継続保有期間が3年以上の場合、300株以上500株未満の株主は5000円相当、500株以上は1万2000円相当とする。更に、創立50周年記念優待も実施。2024年3月末時点で100株以上を保有する株主にオリジナルクオカード1000円分を贈呈する。
■スパイダー <4192> 660円 (+43円、+7.0%)
スパイダープラス <4192> [東証G]が急反発。24日正午ごろ、ベトナムのハノイ市に子会社を設立すると発表しており、好材料視された。同社は今年からベトナムを注力国として位置づけ、5月にはベトナム語でのユーザーサポートとオンボーディング(導入した顧客に対して研修や個社サポートを施す取り組みのこと)を開始している。大手日系建設会社での導入が着実に進んでいるとみられることから、事業進捗やシェア拡大のポテンシャルなどを総合的に勘案し、現地に販売子会社を設立することが、東南アジアでの早期のシェア拡大につながると見込み、子会社を設立することにしたという。なお、事業開始は24年4月を予定している。
■ダイケン <5900> 834円 (+54円、+6.9%)
ダイケン <5900> [東証S]が急伸。そのほかアルファCo <3434> [東証S]など宅配ボックス関連株の一角が買われた。24日付の日本経済新聞朝刊が「国土交通省は中古マンションで宅配ボックスを設置する費用を補助する方針だ」と報じた。記事によると、マンションの規模や賃貸・分譲かを問わず1棟につき50万円を上限に出すとし、2023年度中の実施を目指すという。これを受け、住宅建材中堅のダイケンや自動車ロックシステム大手のアルファCoなど、宅配ボックスを手掛ける銘柄に思惑的な物色が向かっている。宅配ロッカーシステム「Quist(クイスト)」を展開する産業機械メーカーのFUJI <6134> [東証P]も高かった。
■ザイン <6769> 885円 (+57円、+6.9%)
ザインエレクトロニクス <6769> [東証S]が4日続急伸。半導体のファブレスメーカーとして草分け的な存在であり、特定用途向け半導体を自社ブランドで独自開発し、その高度な技術力が評価されている。東京市場では半導体関連の中小型株が草刈り場となっている状態で、ニッチトップの実力を有する同社株にマーケットの視線が向いている。今月初旬に23年12月期の業績予想の下方修正を発表し、営業損益は7700万円の赤字見通しとなったが、これを受けて株価はいったん下押したものの、すぐに悪材料出尽くし的な動きで浮上に転じた。今期の営業赤字は一過性で同社が推進する中期経営戦略のもと、24年12月期以降は成長トレンドへの復帰が濃厚との読みが働いている。下方修正発表同日に上限15万株の自社株買いを発表していることも、株価底入れを助長する形となった。
■トーヨアサノ <5271> 1,949円 (+124円、+6.8%)
トーヨーアサノ <5271> [東証S]が3日続急伸。祝日前22日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表。優待の対象となる保有株数を500株以上から300株以上に引き下げる。また、保有株数に応じて受け取れる優待内容について、これまでは静岡県沼津市近郊産の商品だったが、これを静岡県沼津市近郊産の商品または体験とした。同時に、名古屋証券取引所メイン市場へ上場申請することを決定したと発表した。より多くの人に向けて会社の認知度向上を図ることや、接点を増やす機会を設け継続的な対話機会の拡充を図ることが目的。今回の上場申請が承認された場合、同社は現在上場している東証スタンダード市場との重複上場となる。
■寺岡製 <4987> 631円 (+40円、+6.8%)
寺岡製作所 <4987> [東証S]が5日ぶり急反発。旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が22日の取引終了後に関東財務局に提出した変更報告書で、シティインデックスの寺岡製株の保有割合が7.14%から8.71%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしている、なお、報告義務発生日は11月15日となっている。
■三菱重 <7011> 8,824円 (+529円、+6.4%)
東証プライムの上昇率5位。三菱重工業 <7011> [東証P]が続急伸。同社は前営業日の22日、防衛事業説明会を開き、同事業の売上規模が2027年3月期までに年間で1兆円規模となり、28年3月期以降は年間1兆円以上となるとの見通しを示した。 防衛関連が同社の業績拡大のドライバーとなるシナリオが改めて確認された格好となり、投資家の資金を引き寄せた。日本政府による防衛力整備計画の大幅な拡充により、事業規模が現状の5000億円規模から2倍以上になると想定する。同社は今後、事業拡大に向けて設備増強や研究開発に積極的に投資をする。
※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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