1. 会社概要
イード<6038>は、誰もがメディアになる世界をプロデュースすべく、自社メディアの運営を中核にインターネット広告やEC物販、各種サービスを提供するCP事業と、リサーチソリューションやECソリューションを提供するCS事業の2つの事業を展開している。設立は2000年で、M&A戦略を推進しながら事業規模を拡大してきた。2023年12月末時点の連結子会社は5社(エンファクトリー/(株)ネットショップ総研/マイケル(株)/SAVAWAY/FITP)で、連結従業員数は265名(臨時従業員含む)である。
2. 事業内容
(1) クリエイタープラットフォーム事業(CP事業)
自社で運営するWebメディアを通じて配信されるインターネット広告や、メディアコンテンツ及びデータの課金・販売(EC物販含む)で売上高の過半を占める。このため、いかに効率的にWebメディアの媒体価値(UU数)を向上させるかが収益拡大のカギを握る。そのほか、メディア・EC関連システムの開発・提供や出版ビジネス、2022年11月に子会社化したFITPの自動車及びIT関連ビジネスなども含まれる。
同社が運営するWebメディア数は、2023年12月末時点で21ジャンル79サイト(前年同期比3サイト増)と年々増加している。自動車やIT、エンターテインメント、暮らし、EC分野など幅広いジャンルのWebサイトを運営していることが特徴だ。なかでも、自動車分野のWebメディア「Response」は日本最大級の自動車総合ニュースメディアで、同社が運営するWebメディアにおいて中心的な存在だ。また、出版ビジネスはパズル・アニメ分野の雑誌を主に発行しており、Webメディアとも連携している。
(2) クリエイターソリューション事業(CS事業)
CS事業では、リサーチソリューションとECソリューションを提供している。リサーチソリューションに関しては、自動車及び通信業界向けが売上の大半を占める。一方、ECソリューションでは、EC事業者向けにECサイト構築システム「marbleASP」を提供している。同サービスは低コスト、短納期、高拡張性が特徴で、会員数で数十万人規模のECサイトにも対応している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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