■すららネット <3998> 477円 (+80円、+20.2%) ストップ高
すららネット <3998> [東証G]がストップ高。同社は28日、自社のICT教材「すらら」が、NSGグループ(新潟市中央区)傘下で国内最大級の専門学校数を誇る国際総合学園が運営するNSGカレッジリーグ及びFSGカレッジリーグに導入されることを明らかにしており、これが材料視されたようだ。「すらら」は、小学校から高校までの国語、算数・数学、英語、理科、社会5教科の学習を、先生役のアニメーションキャラクターと一緒に、個々の理解度に合わせて進めることができるアダプティブなICT教材。レクチャー機能、ドリル機能、テスト機能により、一人ひとりの学力に応じて理解→定着→活用のサイクルを繰り返し、学習内容の理解と定着をワンストップで実現する。
■クオリプス <4894> 4,400円 (+700円、+18.9%) ストップ高
クオリプス <4894> [東証G]がストップ高。25日付の日本経済新聞朝刊で「iPS細胞から作成した心筋シートについて、早ければ6月にも厚生労働省に製造販売承認を申請する」と報じられたことを好感した買いが引き続き入った。会社側によると、正式に承認申請を行った際には開示するとしている。
■サイジニア <6031> 928円 (+123円、+15.3%) 一時ストップ高
サイジニア <6031> [東証G]が5日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。同社は28日、グループのZETAが手掛けるEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」が、坂善商事(東京都中央区)が運営する「サカゼン」公式通販サイトに導入されたことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。同サイトには既にレビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」が導入されており、今後両製品の連携による更なる効果が期待できるとしている。
■東北電 <9506> 1,544円 (+150円、+10.8%)
東証プライムの上昇率トップ。東北電力 <9506> [東証P]が続急騰。原発再稼働の思惑や国内で半導体関連投資の動きが強まるなか、ここにきて電力株への注目度が再び高まっており、各社の株価を強く刺激した。そのなか、28日は同社株の上げ足がひと際目立つ展開となった。同社は27日、女川原発2号機の安全対策工事が完了したことを発表、9月ごろの再稼働を目指し、原子炉に核燃料を入れる作業や原子炉の起動検査などを進める予定にあることから、これを材料視する買いを呼び込んだ。
■クリングル <4884> 689円 (+49円、+7.7%) 一時ストップ高
クリングルファーマ <4884> [東証G]が続急伸、一時ストップ高となった。27日の取引終了後、23年9月4日に発行した行使価額修正条項付第13回新株予約権について、大量行使があったと発表したことが好感された。前月末時点の未行使残2290個に対し、5月1日から27日までに行使された数量は1749個(交付株式数17万4900株)となり、現時点の未行使残は541個(潜在株式数5万4100株)という。大量行使により、将来的な株式価値の希薄化懸念が後退したとの見方から買われたようだ。
■湖北工業 <6524> 2,490円 (+155円、+6.6%)
湖北工業 <6524> [東証S]が続急伸。同社はアルミ電解コンデンサーのリード端子で高付加価値品を中心に圧倒的な世界シェアを誇る。また、海底ケーブル向け光部品(光アイソレーター)でも競合は米企業1社のみというグローバルニッチトップとして存在感を放っている。27日取引終了後、次世代海底ケーブルシステム向けの新たなマルチコアファイバ接続光部品を開発し、マルチコアファイバとしては世界最長となる1万8090キロメートルの光ファイバ伝送の実証に貢献したことを発表した。これを手掛かり材料に投資資金の攻勢が顕著となった。
■共和レ <3553> 774円 (+43円、+5.9%)
共和レザー <3553> [東証S]が急伸。27日の取引終了後、取得総数40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.66%)、取得総額2億1000万円を上限とする自社株買いの実施を発表した。加えて中期経営計画も公表。最終年度の31年3月期に売上高550億円(25年3月期の見通しは530億円)、営業利益を50億円(同26億円)に伸ばす目標を掲げており、評価されたようだ。同社は自動車用内外装樹脂レザー大手。自社株の取得期間は5月28日から7月31日までとする。中期経営計画の期間中は、国内既存工場の生産性向上を図るとともに、インド市場での合成皮革事業の拡大などを目指す。
■ペイクラウド <4015> 481円 (+26円、+5.7%)
ペイクラウドホールディングス <4015> [東証G]が続急伸。27日の取引終了後、4月の月次業績報告を発表。月次経常収益(MRR)が堅調な伸びを示しており、好感されたようだ。MMRは前年同月比17%増となり、キャッシュレスサービスに限ると20.8%増となった。また、累計ID数は2億200万(前月比約110万増加)、累計店舗数は12万2844店舗(同439店舗増加)、累計デジタルサイネージ設置面数は5万4250面(同1000面増加)となった。
■イチケン <1847> 2,624円 (+117円、+4.7%)
イチケン <1847> [東証S]が3日ぶり大幅反発。27日の取引終了後、千葉県に本社を置く地場ゼネコンの片岡工業(千葉県一宮町)の全株式を7月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の子会社化は、片岡工業の持つ土木工事・舗装事業をはじめとするノウハウを取得することでグループシナジーを追求し、企業価値の向上を図るのが狙い。取得価額は26億5000万円。25年3月期業績に与える影響は精査中としている。
■GFA <8783> 450円 (+18円、+4.2%)
GFA <8783> [東証S]が8日ぶり大幅反発。27日の取引終了後、中国のEC大手であるJDドット・コム(京東集団)
■グッドスピー <7676> 1,069円 (+42円、+4.1%)
グッドスピード <7676> [東証G]が大幅高で5日続伸。27日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者によるグッドスピー株式の保有割合が27.15%から28.21%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うことで、報告義務発生日は5月20日となっている。
■アイフル <8515> 415円 (+12円、+3.0%)
アイフル <8515> [東証P]が大幅続伸。27日取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得上限は600万株(自己株式を除く発行済み株数の1.2%)、または20億円。期間は5月28日から7月31日まで。
■LTS <6560> 2,132円 (+63円、+3.0%)
エル・ティー・エス <6560> [東証P]が大幅続伸。28日午前9時ごろ、子会社エル・ティー・エス リンクが、KDDI <9433> [東証P]の関連会社で サブスクリプション型ビジネス支援ソフトウェア「AXLGEAR」を開発・提供するAXLBIT(東京都港区)との協業を開始すると発表したことが好感された。LTSリンクの持つIT事業者データベースを活用し、AXLBIT社が開発・提供するサブスクリプション型ビジネス支援ソフトウェア「AXLGEAR」の導入・展開の支援を行うという。また、導入支援をきっかけにサブスクビジネスへの変革支援を拡大するとしている。
■アズビル <6845> 4,416円 (+113円、+2.6%)
アズビル <6845> [東証P]が続伸。SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価も4400円から5600円に見直した。同社株に対する評価はファクトリーオートメーション(FA)市況の底打ち、ビルの空調や防災を総合的に制御・管理するBA事業の収益性改善、それに株主還元の強化や省エネ効率改善の高まりや将来的なデータセンター(DC)拡大期待を踏まえると、市場期待は中長期的には一層高まる蓋然性が高い、と指摘。生成AIの普及に伴うDC拡大期待によって、今後、同社バリュエーションが高まる可能性はあるとみている。更に、25年3月期の連結営業利益は385億円と会社計画(375億円)を上回ると予想している。
■大成建 <1801> 6,094円 (+150円、+2.5%)
大成建設 <1801> [東証P]が4日続伸。そのほか、鹿島 <1812> [東証P]、大林組 <1802> [東証P]など建設株の一角が堅調に推移した。日本建設業連合会が28日に発表した4月の建設受注は前年同月比25.1%増の1兆4060億円で、このうち国内では同24.0%増の1兆3800億円となった。4月の受注高としては高水準にあることから、建設業の事業環境を巡る前向きな見方を広げる形となり、株価の支援材料となったようだ。法人会員92社が対象の調査で、受注額のうち発注者別では民間が同21.9%増の1兆240億円となっている。
■三菱UFJ <8306> 1,628円 (+37.5円、+2.4%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]など メガバンクや第一生命ホールディングス <8750> [東証P]など大手生保株が頑強な値動きとなった。第一生命HDは3月27日につけた年初来高値4012円を上回り約2ヵ月ぶりに新値圏に突入した。日銀の植田総裁や内田副総裁の発言などを受け、日銀の金融政策転換への思惑が高まるなか、国内10年債利回りが上昇傾向を強めている。前日27日は1.025%まで水準を切り上げ、2012年4月以来約12年ぶりの高水準となった。金利の上昇傾向が強まればメガバンクや生保は運用環境の改善につながることで、株価面でもポジティブ材料となった。
■帝人 <3401> 1,608円 (+28.5円、+1.8%)
帝人 <3401> [東証P]が続伸。同社は27日、衣料素材メーカーの福井経編興業(福井市)や大阪医科薬科大学と共同で開発した心・血管修復パッチ(心臓パッチ)「シンフォリウム」を6月12日に発売すると発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。同製品は先天性心疾患の患者(小児)向けに開発されたもので、伸張可能な構造を有することで心臓の大きさの変化に対応することができ、再手術のリスクを低減させる。同社傘下の帝人メディカルテクノロジーが販売を手掛ける。シンフォリウムは作家の池井戸潤氏の小説「下町ロケット ガウディ計画」に登場する心臓の人工弁技術の題材にもなったとされる製品で話題性も高い。
■UNITED <2497> 779円 (+9円、+1.2%)
UNITED <2497> [東証G]が続伸。28日正午ごろ、AIチューバー事務所「AI CAST」の運営や、AIチューバーの運営技術を活用した法人向けソリューションを提供しているPictoria(東京都港区)に出資すると発表しており、好材料視された。AIチューバーとは、AI技術を用いてVチューバーとしての活動をする新しい形のマルチタレントのこと。Pictoriaは、今回調達した資金でAIチューバーの新たなIPの開発と展開を進めていく予定で、ユナイテッドはPictoriaの事業拡大と更なる成長に向け支援するとしている。
■カネカ <4118> 4,005円 (+40円、+1.0%)
カネカ <4118> [東証P]が反発。同社は28日、塩化ビニール樹脂の販売価格を改定すると発表。6月21日出荷分から現行価格に対しキログラム当たり15円以上の値上げを実施するとしており、採算改善などが期待されたようだ。対象は汎用塩化ビニール樹脂のほか、塩化ビニールペースト樹脂を含む特殊塩化ビニール樹脂のすべての品種で実施する予定。値上げの理由は、物流費や業務委託を含む人件費、原材料費、エネルギーコストなどが上昇していることに加え、設備の維持・保全にかかる調達・工事関連費用も増え続けており、自助努力では限界に達しているためとしている。
※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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