今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が-0.90%だったのに対して、グロース市場指数は+1.55%、グロース市場250指数は+1.55%と日経平均比では強い動きを見せた。プライム市場は、中国新興AI企業「DeepSeek」の影響を受けて半導体株を中心に売られる展開となったが、新興市場では、将来AIを低コストで利用できる可能性が高まるとの見方が広がり、AIサービスを提供する銘柄が上昇。グロース市場の売買代金は1000億円前半に留まったが、幅広いAI関連銘柄が買われるなど物色意欲の強さが見られた。
時価総額上位銘柄では、DeepSeekの恩恵を受ける可能性があるとの思惑から弁護士ドットコム<6027>が大幅高となったほか、業容拡大期待の高まりからGENDA<9166>が引き続き買われ、昨年12月以来となる3000円台に乗せる場面も見られた。このほか、米OpenAIの「GPT-4」を上回る性能に到達した小型化モデルを発表したABEJA<5574>が急騰したほか、証券会社によるポジティブなレポートリリースが材料視されてSynspective<290A>も買い優勢となった。決算関連では、ニフティライフスタイル<4262>が買われたが、シルバーエッグ・テクノロジー<3961>が売られた。
■時価総額が大きい銘柄の動向に注目
来週は、AI関連銘柄を軸とした出遅れ物色が続くかが注目されよう。今週急騰したABEJAは、週末売りに押されるなど短期資金の流出入は激しくなりそうだが、AI関連銘柄内での循環物色に期待したい。グロース市場250指数は、昨年夏以降上値抵抗線として意識されていた200日移動平均線(200MA)を明確に上放れたことから、時価総額が大きい銘柄を中心に戻りを試す展開も期待できよう。売買代金は依然として1000億円前半にとどまっているため、強いトレンドが発生しているとは言えないが、弱いプライム市場とは逆の動きを見せており、投資家の心理状態は改善しつつある。引き続きGENDAやトライアルHD<141A>など時価総額が大きい銘柄の動向に注目したい。
昨年末に東京証券取引所が「グロース市場における今後の対応」の会議資料を公表したことを受け、3月に市場区分見直しに伴う経過措置が終了することから、市場では東証から上場基準の引き上げに関する具体策が発表される可能性があるといった声が聞かれる。上場基準を引き上げることによって、市場の新陳代謝が進み、グロース市場全体の活性化につながることへの期待感は強く、こうした思惑も足下のグロース市場の戻りの要因となっているようだ。
なお、3日には、名証ネクストにバッグなどの皮革商品の販売やWEBメディアの運営などを手掛けるバルコス<7790>が上場するほか、5日には、グロース市場に製造業の譲受や経営支援などを手掛ける技術承継機構<319A>が上場する。新興市場の地合いが改善しつつあるなか、2025年最初のIPOを迎えることから投資家の関心も高いと考える。
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