■赤阪鉄 <6022> 2,160円 (+400円、+22.7%) ストップ高
赤阪鐵工所 <6022> [東証S]がストップ高。5日の取引終了後、ジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]と次世代燃料を使用可能なUEエンジンの開発で技術提携を行うと発表。これを手掛かり材料とした買いが入った。
■サイステップ <3810> 673円 (+100円、+17.5%) ストップ高
サイバーステップ <3810> [東証S]がストップ高。6日、完全新作ゲーム「テラビット」のPC/Steam版の正式リリース日が4月20日に決定したと発表。これを手掛かり材料とした買いが入った。テラビットは仮想世界のなかでオリジナルのゲーム空間を制作し、プレーヤー同士が互いのゲーム空間で遊ぶことができるというもの。会社側ではスマートフォンや「ニンテンドースイッチ」、「プレイステーション」などのプラットフォームでも順次リリースする予定としている。
■かっこ <4166> 1,033円 (+150円、+17.0%) ストップ高
かっこ <4166> [東証G]がストップ高。5日の取引終了後、同社の不正注文検知サービス「O-PLUX」が「カメラのキタムラ」を運営するキタムラ(東京都新宿区)に導入されたと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。「O-PLUX」は、クレジットカードのなりすまし注文などの不正被害の防止や審査業務の自動化を実現するクラウドサービス。利用企業でクレジットカード不正などのネガティブ情報を共有しているほか、国内特有の不正手口の検知も可能。自社ECだけでなく、外部モールへの不正対策も実現できるという。
■クレオス <8101> 1,758円 (+205円、+13.2%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。GSIクレオス <8101> [東証P]が急反騰、一時ストップ高となった。6日午前11時ごろ、ボルト・ナット製造の竹中製作所(大阪府東大阪市)と共同開発したカーボンナノチューブ複合樹脂塗膜「ナノテクト」がサウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコに採用されることが正式決定したと発表、これを材料視した買いが一気に流入した。クレオスと竹中製作所は今回の採用を機に、2016年に共同設立したアラブ首長国連邦(UAE)内の拠点を活用し、サウジアラムコが持つ巨大石油・ガスプラントに向けてナノテクト表面処理品の供給を始める。両社は中東沿岸地域や砂漠などの過酷環境に位置するプラントでナノテクトを施した表面処理金属部材の販売活動を強化しており、19年にはUAE国営石油会社に採用された実績がある。
■アディッシュ <7093> 1,420円 (+123円、+9.5%)
アディッシュ <7093> [東証G]が急反発。6日、企業向けノーコード・チャットボットの「hitobo」とチャットGPTのAPIを連携したと発表した。生成AIに対する関心が集まるなか、今回の発表を受けて短期資金が流入したようだ。hitoboの管理画面上で、企業の問い合わせ対応履歴を読み込ませることにより、各社の固有情報を反映したQ&Aの自動生成が可能になるという。4月26日から提供を開始する予定としている。
■サンエー <2659> 4,335円 (+325円、+8.1%)
東証プライムの上昇率2位。サンエー <2659> [東証P]が3日ぶりに急反発。5日の取引終了後に24年2月期業績予想を発表し、売上高を前期比4.1%増の2222億200万円、営業利益を同4.4%増の116億8300万円とした。前期に続き増収増益となる見通しを示しており、これを好感した買いが集まった。同時に発表した23年2月期決算は、売上高が前の期比4.5%増の2135億2200万円、営業利益が同34.4%増の111億9000万円だった。ワンランクアップ商品や沖縄県産品などの販売強化が奏功したほか、外出機会の増加に伴い衣料品や外食が前年を上回って推移し、全体業績を押し上げた。年間配当は従来予想の60円から74円(前の期60円)に増額した。今期も74円を見込んでいる。
■ネクスG <6634> 167円 (+10円、+6.4%)
ネクスグループ <6634> [東証S]が急反発し年初来高値を更新した。5日の取引終了後、中期経営計画を策定したと発表した。25年11月期に売上高を25億円以上、営業利益率を15%以上、時価総額を130億円以上にすることを目指すとしており、これを好感した買いが集まったようだ。中期経営計画期間中は「ブロックチェーン」と「トークン」、「メタバース」を掛け合わせたウェブ3.0領域へ事業展開する。保有するネクスコイン(NCXC)を成長ポテンシャルの高い「GameFi」分野においてユニークなスキームで活用。経済圏の拡大を狙うほか、 メタバース市場やデジタルコンテンツ事業への参入と事業拡大を目指す。
■日本アビオ <6946> 4,310円 (+180円、+4.4%)
日本アビオニクス <6946> [東証S]が大幅続伸。そのほか、石川製作所 <6208> [東証S]が上昇した。台湾の蔡英文総統が6日、アメリカのロサンゼルス郊外で米国のマッカーシー下院議長と会談した。中国側は強く反発している。加えて、中国当局が台湾海峡において、船舶検査を含む3日間の特別合同巡視活動を実施するとも伝わったほか、イスラエルのエルサレム旧市街ではイスラエル警察がモスクに侵入。籠城していた350人が逮捕されたと報じられるなど、中東情勢も緊迫化している。地政学リスクが高まっていると受け止めた投資家の短期の資金が防衛関連と位置付けられる銘柄群の一角に流入したようだ。
■壱番屋 <7630> 5,130円 (+195円、+4.0%)
東証プライムの上昇率6位。壱番屋 <7630> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。5日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比13.4%増の28億8000万円の見通し。これまでの中期経営計画で示した目標値を下回るものの、増益計画となったことを評価した買いが入ったようだ。売上高は同9.8%増の530億円を見込む。既存店の売上高は同6.0%増を予想。年間配当は前期と横ばいの80円を予定する。あわせて取得総数2万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.06%)、取得総額1億3000万円を上限とする自社株買いの実施も発表した。
■スマレジ <4431> 2,825円 (+85円、+3.1%)
スマレジ <4431> [東証G]が大幅高で3日ぶりに反発した。5日の取引終了後、タブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の3月度の登録店舗数について発表した。登録店舗数の合計は前月比で1532店舗増加し、12万5392店舗となった。導入拡大が継続しており、好感されたようだ。無料プランの合計は1069店舗増加の9万6519店舗。有料プランの合計は463店舗増加の2万8873店舗となった。
■藤商事 <6257> 1,491円 (+39円、+2.7%)
藤商事 <6257> [東証S]が3日ぶりに反発した。6日、同社グループのスマートパチンコ第1弾「e RAVE 覚聖ループ」に関し、6日付で指定試験機関から型式試験の適合通知を受けたと発表。業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。発売開始時期を巡っては、各都道府県公安委員会の検定手続きを経たうえで、市場動向を注視し最適なタイミングで市場投入するとしている。
■窪田製薬HD <4596> 116円 (+3円、+2.7%)
窪田製薬ホールディングス <4596> [東証G]が反発。5日の取引終了後、米国で新規特許を取得したと発表しており、これが材料視された。今回取得したのは、クボタメガネテクノロジーと在宅・遠隔眼科医療用網膜モニタリング機器「PBOS」に関する特許。子会社クボタビジョン・インクが米国特許商標庁から4日(米国時間)に取得した。
■西松屋チェ <7545> 1,623円 (+37円、+2.3%)
西松屋チェーン <7545> [東証P]が全般地合い悪のなか3日ぶりに反発。前日5日に大陰線で下回った25日移動平均線を再び上回ってきた。同社が5日取引終了後に発表した24年2月期の業績予想は、売上高が前期比6%増の1800億円、営業利益は同24%増の136億300万円と増収増益を見込み、過去最高利益更新となる見通し。23年2月期は減益決算となったものの、今期は再び高成長路線に復帰する見込みで、これを好感する買いを引き寄せた。また、株主還元も強化し、発行済み株式数の0.38%にあたる22万9000株、金額ベースで3億円を上限とする自社株買いを実施することも併せて発表しており、これも買いを助長した。
■トプコン <7732> 1,777円 (+35円、+2.0%)
トプコン <7732> [東証P]が3日ぶりに反発した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日、同社のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げた。目標株価も3470円(従来は2090円)に増額している。米国においては建機需要が拡大傾向にある一方、住宅関連需要の変動による同社の事業への影響は低下しており、安定成長性が従来以上に高まると予想。アイケア事業ではハイエンド向けを得意としており、競争環境は厳しいものではないとしたうえで、経営の変化により外部環境の変動への対応力も改善しているとの見方を示した。同証券はトプコンの24年3月期の営業利益予想を170億円から214億円に修正した。
■武田 <4502> 4,397円 (+82円、+1.9%)
武田薬品工業 <4502> [東証P]が3日ぶりに反発。そのほか、アステラス製薬 <4503> [東証P]、エーザイ <4523> [東証P]など大手医薬品株が高かった。米国ではリセッション懸念が高まるなか、景気敏感株やハイテク株への売りが目立つが、一方でディフェンシブセクターに資金シフトの動きがみられ、関連銘柄には上値を指向する銘柄も少なくない。東京市場でも目先リスク回避ムードが強まっているが、景気の影響を受けにくい製薬メーカーは相対的に強さを発揮した。また、武田は配当利回りが4%を超えており、高配当利回り株としての側面でも優位性がある。
■大戸屋HD <2705> 3,785円 (+70円、+1.9%)
大戸屋ホールディングス <2705> [東証S]が6日ぶりに反発した。5日の取引終了後、3月度の月次売上高を発表した。既存店売上高は前年同月比20.8%増と増収基調を継続しており、好感されたようだ。既存店の客数は同11.0%増、客単価は同8.8%増となった。全店ベースの売上高は同23.1%増だった。
■味の素 <2802> 4,662円 (+74円、+1.6%)
味の素 <2802> [東証P]が反発。そのほか、キユーピー <2809> [東証P]など食品株が全般下げ相場のなかで強さを発揮した。世界的にインフレ警戒感が高まる一方、景気減速に対する懸念も膨らむ状況にある。日本国内でも企業の経営コスト上昇に対して、サービスや物販など製品価格への転嫁が間に合わず、業績悪化が警戒される状況にある。そのなか、食品セクターは一斉に値上げに踏み切る動きで、なおかつ消費者離れが起きにくく業績面への不安が少ない。今年度も食品メーカー各社は足並みを揃え値上げを続けるとの見方が強い。4月も値上げラッシュが見込まれ、味の素やキユーピーもその一角で、株式市場ではインフレ環境に強い投資対象として投資家の視線が向かった。
■アルファクス <3814> 374円 (+5円、+1.4%)
アルファクス・フード・システム <3814> [東証G]が上伸。6日、同社は配膳AIロボット「サービスショットα8号(通称アルファエイト)」について、焼肉店「焼肉でん」などを展開するゼンショク(大阪府茨木市)への導入を開始したと発表。これが株価の支えとなったようだ。導入するのはゼンショクの「焼肉でん」と「焼肉牛伝」、「魚輝水産」。働き方改革の推進につながる点などが導入の決め手になったという。
■花王 <4452> 5,269円 (+51円、+1.0%)
花王 <4452> [東証P]が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は5日、同社株の「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を6000円から6200円に引き上げた。23年12月期の連結営業利益予想は1280億円(会社計画1200億円)と予想。日本の日用品の売上計画である前期比0.8%増はやや保守的な印象とし、ネガティブな影響がある円安や原料高は落ち着き始めており、株価の割安さが見直されるとみている。紙おむつ事業の構造改革が発表されれば24年12月期以降の業績のアップサイドもカタリスト(触媒)になる、と予想している。
※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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