天竜製鋸、今期経常を一転57％増益に上方修正・29期ぶり最高益、未定だった配当は40円増配

　天龍製鋸 <5945> [ＪＱ] が11月10日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の15.6億円に急拡大し、従来予想の8.6億円を上回って着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の17億円→27.5億円(前期は17.5億円)に61.8％上方修正し、一転して57.0％増益を見込み、一気に29期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比8.1％増の11.8億円に伸びる計算になる。

　業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は120円(前期は80円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比3.6倍の8.4億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の8.0％→22.0％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　第2四半期連結累計期間における売上高につきましては、海外経済の回復を背景に金属用チップソーの販売が増加したことや住宅資材用チップソーの販売が好調に推移したことにより、前回発表予想を上回ることとなりました。また、利益面においては、売上高の増加に加え、受注増加による工場操業度の大幅な改善、継続的な諸経費の削減、自動・省人化設備による生産効率の向上などにより前回発表予想を上回ることとなりました。　また、通期連結業績予想につきましては、売上高は、半導体不足による自動車産業等への影響は懸念されるものの、引き続き住宅資材用チップソーの需要が堅調に推移し、前回発表予想を上回る見込みです。利益についても、原材料価格の高騰、物流コストの増加の影響はあるものの前回発表予想を上回る見通しです。こうした状況を踏まえ、上記のとおり通期業績見通しを修正しました。

　　当期の配当金につきましては、「連結配当性向30％以上とすることを利益配分の基本方針といたしますが、その時々の投資計画・資金調達・自己株式取得予定等を総合的に勘案し、配当額を決定いたします。」との配当方針に基づき、期末配当予想を1株につき120円としました。　(注)上記の予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。