日本での売上高は前年同期比6.6%増の1,713.70億円、営業利益は同4.2%減の121.21億円となった。原材料価格の高騰に伴う価格転嫁に努め、物流施設を中心とした重量シャッターが順調に推移した。ビル・マンションドア、軽量シャッターも堅調となりメンテ・サービス事業も回復した。利益面では三和シヤッターは同1.5%増と増益を確保したが、国内子会社の一部において数量減や各種コストアップにより同40.5%減の大幅減益となった。
米州(オーバーヘッドドア)の売上高は同62.4%増(外貨ベースでは36.9%増)の1,605.30億円、営業利益は同424.1%増(同341.7%増)の213.32億円となった。数量増と値上効果により車両アクセスが同45.7%増、エレクトロニックアクセスコントロールが同16.0%増、歩行者アクセスが同17.7%増の増収となった。昨年の第3四半期はサプライチェーン混乱の影響が大きかったが、今期は改善し大幅な数量増となった。利益面では、数量増と売価転嫁効果により、大幅な増益となった。
欧州(ノボフェルム)の売上高は同24.2%増(外貨ベースでは18.4%増)の778.73億円、営業利益は同1.1%減(同5.7%減)の32.61億円となった。商品別では、ヒンジドアが同9.7%増、ガレージドアが同2.0%増、産業用ドアが同35.7%増と総じて増収となった。特に産業用ドアの回復が大きかった。この第3四半期(3か月)では同9.2%の増益となり、欧州は第3四半期に売価転嫁効果が表れている。
アジアの売上高は同47.8%増の78.36億円、営業利益は同42.8%増の1.96億円となった。香港と安和金属の好調が持続した。
2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比22.6%増(前回予想比5.5%増)の5,750.00億円、営業利益が同52.2%増(同20.0%増)の540.00億円、経常利益が同49.5%増(同21.4%増)の510.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.7%増(同10.7%増)の310.00億円としている。
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