日本での売上高は前年同期比5.2%増の1,124億円、営業利益は同9.9%減の84.9億円となった。シャッターやドアなど基幹商品は堅調に推移し増収を確保した。想定以上の材料価格上昇をカバーするため売価アップに取り組み、修正した業績予想を達成したものの減益となった。
米州(オーバーヘッドドア)の売上高は前年同期比55.2%増(外貨ベースでは35.2%増)の1,003億円、営業利益は同265.0%増(同217.9%増)の117.2億円となった。サプライチェーン問題が徐々に解消され大幅な増収となった。利益面では、原材料価格の高騰分を売価転嫁と生産性改善等により対応し、大幅な増益となった。
欧州(ノボフェルム)の売上高は前年同期比23.4%増(外貨ベースでは19.1%増)の516億円、営業利益は同9.1%減(同12.3%減)の20.8億円となった。販売数量の増加と売価転嫁により大幅な増収となった。利益面では、原材料価格やエネルギーコスト高騰などを販売価格へ転嫁に注力したが、減益となった。
アジアの売上高は前年同期比22.9%増の40億円、営業利益は同41.0%増の1.1億円となった。上海でのロックダウン影響があったが、香港や台湾が好調に推移し、増収増益となった。
2023年3月期通期については、売上高が前期比16.2%増の5,450.00億円、営業利益が同26.8%増の450.00億円、経常利益が同23.1%増の420.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.6%増の280.00億円とする7月29日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。日本では好調な市場環境が牽引し増収を見込んでいる。営業利益は成長への先行投資や原材料価格の上昇が大きいが、販売価格への転嫁を進めることで修正予想を達成する見込みとなっている。米州では受注残の消化と商業用の伸長により増収を見込んでいる。営業利益は数量効果、原材料価格高騰の販売価格への転嫁などによりカバーし、大幅な増益を見込んでいる。欧州では景況感悪化予想においても、増収を見込んでいる。営業利益は原材料価格上昇分を販売価格への転嫁で補い、大幅な増益を見込んでいる。アジアは香港や台湾が好調に推移し増収増益を予想している。
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