＜注目銘柄＞＝三和ＨＤ、増益基調継続に期待

オフィスビル再開発や物流倉庫向け増で商機

　三和ホールディングス<5929.T>は、２月１２日安値６６０円を底にした戻り歩調継続が期待できそうだ。

　足もと国内では、消費増税の反動減で伸び悩んだ軽量シャッターが回復していることに加えて、工場・倉庫・ホテルなど向けが伸長。一方、海外では米国や欧州での工場トラブルによる出荷遅延や想定外の単価下落が発生し、これが第３四半期累計（１５年４～１２月）２ケタ営業減益の原因ともなった。ただ、１６年３月期通期では、国内での主力商品の手持ち残の積み上がりなどを背景に、円高推移でも増益を見込む。

　中期的にも、国内ではオフィスビル再開発やＥコマース拡大による物流倉庫の非住宅向け製品（重量シャッター、ドア、間仕切りなど）の売り上げ増が見込めるほか、学校や病院など公共施設の建て替えや改装需要の増加が期待できる。欧州が耐火ドア基準を統一することによる需要も期待でき、増益基調が継続しそうだ。（仁）

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）