■株式見通し:こう着のなかトヨタ決算インパクトに期待
■決算チェック:手間いらず、3Q営業利益進捗率は85%に
■前場の注目材料:ファナック、3工場新増設、170億円投資、射出成型機など増産
■こう着のなかトヨタ決算インパクトに期待
9日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。8日の米国市場は、米国によるイラン核合意の離脱及び、同国への経済制裁の再開が発表され、地政学リスクへの警戒が高まったが、原油相場は下げ渋りをみせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の22500円だったほか、円相場は1ドル109円を挟んだ推移となり、日経平均は引き続き22500円での攻防となろう。
決算発表がピークを迎えるなか、昨日ザラバに決算を発表し、動意をみせていた商社株の一角が堅調推移となるようだと、センチメントを明るくさせる可能性はある。ただし、物色の矛先が向かわないようだと、決算を手がかりとした日替わり物色となり、方向感が掴みづらくなりそうだ。
本日はトヨタ<7203>の決算に市場の関心が集まりやすく、サプライズとなれば、足元で低迷している自動車株への見直しにもつながろう。また、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>の決算が予定されており、先回り的な動きがみられるかが注目される。
その他、昨日引け後の決算では、手間いらず<2477>、テリロジー<3356>、東海カ<5301>、協和キリン<4151>、旅工房<6548>、アサヒHD<5857>、スクリン<7735>などが注目される。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■手間いらず、3Q営業利益進捗率は85%に
手間いらず<2477>が8日に発表した第3四半期(17年7月-18年3月)決算は、売上高が前年同期比21%増の8.19億円、営業利益が同47%増の5.12億円だった。アプリケーションサービス事業の『TEMAIRAZU』シリーズ販売の増加が、同社全体の業績をけん引している。また、認知度の向上を図ったことで、全体の売上が順調に推移している。通期計画に対する第3四半期営業利益の進捗率は85%となる。株価は調整が続いているが、前日の上昇で上値抵抗の25日線を突破しており、一段のリバウンドが意識されそうだ。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(22508.69、+41.53)
・NYダウは上昇(24360.21、+2.89)
・ナスダックは上昇(7266.90、+1.69)
・SOX指数は上昇(1318.02、+9.54)
・VIX指数は下落(14.71、-0.04)
・1ドル109円00-10銭
・日銀が大規模緩和継続
・朝鮮半島の緊張緩和
・武田<4502>、シャイアー買収合意、7兆円、日本で最大規模
・椿本チ<6371>、中国で生産、コンベアー式仕分け機、来年度販売10倍に
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:30 豪・小売売上高(3月) 0.6%
<HT>
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