アサカ理研、前期経常を一転黒字に上方修正

　アサカ理研 <5724> [ＪＱ] が10月30日大引け後(15:10)に業績修正を発表。20年9月期の連結経常損益を従来予想の5200万円の赤字→6300万円の黒字(前の期は1億3600万円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の連結経常損益も従来予想の8600万円の赤字→2900万円の黒字(前年同期は300万円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上し、9.7倍増益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の世界的な拡大による当社グループへの影響を合理的に算定することが困難であったことから、通期連結業績予想を未定としておりましたが、現時点で入手可能な情報から得られた判断に基づいて算定し、通期連結業績予想を公表することといたしました。　当連結会計年度は、台風19号による水害や前述の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）により、業績は大きく落ち込む可能性もありました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による実態経済の減速感が意識されたことで当社の主力製品である貴金属価格が上昇したこと、主要取引先である電子部品・デバイスメーカーの減産に伴う貴金属の取扱数量の減少幅が想定よりも小さかったことにより、通期連結業績において黒字を確保することが出来る見通しとなりました。　なお、上記予想は特別利益として台風被害による保険金受領額506百万円、特別損失として台風被害からの復旧費用309百万円、関係会社整理損75百万円、事業縮小に伴う関連資産の減損損失40百万円の計上を見込み、算定しております。減損損失は足元の事業環境を踏まえ、貴金属事業の一部事業を縮小することに伴うものです。　2020年9月期の配当につきましては、従来公表通り、期末配当として1株当たり15円を予定しております。