先読み作戦指令室＝三菱製鋼：１－３月期営業利益は大幅な好転、ハイブリッドカー関連

　三菱製鋼に注目したい。

　１０年３月期連結営業利益は３億円（前期比９７．０％減）の見通しだが、１０年１－３月期の同利益は２４億１０００万円強と大幅な利益を見込んでいる。この大幅な好転の背景は主力の自動車、建設機械向けばね、素形材、特殊鋼鋼材が在庫調整一巡から回復色が強まることや、中国生産の好調だ。

　１１年３月期は自動車、建機向け回復がフルに寄与、中国での伸長や、北米ばね会社の子会社化なども加わり、大幅な増益転換となりそう。

　ハイブリッドカー向けばね材の伸長、デジタル一眼レフカメラ用機構品や携帯電話向けアンテナ一体型ヒンジの量産にも期待したい。

　電気自動車で先行している三菱自動車工業が同じグループにいることも材料視できよう。

　株価は３月３１日に２４４円高値を付けたあとに調整していたが、ここ２５日移動平均線水準まで押してから反騰態勢に入ってきた。

　２５０万株強の保有自社株（０９年１２月末）の有効利用にも期待したい。

　午前９時５３分現在の株価は、１円高の２２６円。



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［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社