冶金工、今期経常を32％上方修正、配当も10円増額

　日本冶金工業 <5480> が8月6日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の36.5億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の76億円→100億円(前期は49.9億円)に31.6％上方修正し、増益率が52.3％増→2.0倍に拡大する見通しとなった。
　同時に、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の48億円→59億円(前年同期は25.1億円)に22.9％上方修正し、増益率が90.9％増→2.3倍に拡大する見通しとなった。

　業績好調に伴い、今期の上期配当を従来計画の35円→40円に増額し、下期配当も従来計画の35円→40円に増額修正した。年間配当は80円(前期は45円)となる。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の6.5％→12.0％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　ステンレス特殊鋼業界におきましては、生産用機械等の設備投資が堅調に推移し、需要は緩やかに回復しました。当社グループの戦略分野である高機能材につきましても、太陽光発電関連向けを中心に中国向けの需要が拡大しました。また、高機能材の生産性向上やリードタイム短縮、販売価格の適正化に努めました結果、前回予想数値を上回る見通しとなりました。　以上の状況を踏まえ、2021年５月７日に公表いたしました業績予想を上記の通り修正いたしました。

　　当社は、事業基盤の整備に必要な投資や業績見通しなどを考慮しつつ、更なる財務体質の強化を図りながら、安定的に配当を実施することを基本方針としております。　上記業績予想の修正を踏まえ、2022年３月期の中間配当予想につきましては、１株当たり40円に、期末配当予想につきましては、１株当たり40円（年間配当金は１株当たり80円）に修正いたします。※上記の業績予想及び配当予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の数値は、今後の様々な要因により予想数値と異なる結果となる可能性があります。