新日鉄住金、東製鉄など鉄鋼株が上昇、粗鋼生産底入れで見直し機運

　新日鉄住金<5401.T>、ジェイ　エフ　イー　ホールディングス<5411.T>など高炉株や東京製鉄<5423.T>、共英製鋼<5440.T>、大和工業<5444.T>など電炉株に大口の買いが流入し始めている。

　鉄鋼セクターはアジア鋼材市況の下落や為替の円高、在庫調整の影響などネガティブ材料が多く株価も下値模索が続いたが、ここにきて流れが変わっている。日本鉄鋼連盟が２０日に発表した６月の粗鋼生産量は８７６万トンと前年同月を２．７％上回り、３カ月連続で前年同期比プラスを記録した。４～６月四半期ベースでは７期ぶりのプラス圏に浮上しており、粗鋼生産に底入れムードが高まっている。今後は２０兆円超の規模ともいわれる政府の経済対策が打ち出されればインフラ整備に使う鉄鋼需要なども見込まれ、見直し機運が高まりそうだ。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）