美濃窯、前期経常を13％上方修正、配当も1円増額

　美濃窯業 <5356> [東証Ｓ] が5月9日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→14.6億円(前の期は15.2億円)に13.0％上方修正し、減益率が14.9％減→3.9％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.9億円→8.6億円(前年同期は9.1億円)に24.2％増額し、減益率が23.9％減→5.5％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の27円→28円(前の期は25円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　耐火物事業は主力のセメント向け耐火物が、人手不足や資材高騰を受けた建設現場の工事の遅れにより、セメント生産量が２０か月連続で減少した一方、原燃料価格の高騰に伴う価格改定が受け入れられてきた他、設備改善や生産性の向上によるコストダウンが功を奏し、利益水準は前回予想を上回る見込みであります。　プラント事業は工事部門がメンテナンス案件の追加工事やコストダウンにより利益水準が前回予想を上回る見込みであります。　以上の結果から、売上高はほぼ計画通り、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は前回予想を上回る見込みとなりました。

　　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題の一つと位置付けた上で、財務体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保の充実を勘案し、安定した配当政策を実施することを基本方針としています。　2024年３月期の１株当たりの期末配当につきましては、2024年３月14日公表の配当予想の修正（東証スタンダード上場記念配当）に関するお知らせに記載のとおり、普通配当15円00銭に東証スタンダード上場記念配当2円00銭を加えた17円00銭とさせていただいておりましたが、通期連結業績予想が前回発表予想を上回る見通しとなったことと株主還元方針等を総合的に勘案し1円増配の18円00銭とさせていただくことといたしました。【業績予想及び配当予想に関する注意】　上記の予想は現時点において入手可能な情報に基づくものであり、実際の業績等は今後の種々の要因により予想数値と異なる可能性があります。