<動意株・5日>(大引け)=シュッピン、Fastep、アツギなど
ファステップス<2338.T>=大幅続伸。10月2日の戻り高値490円を払拭した。携帯電話のシステム開発を手掛けるが、ソフトバンク向け中心で業容拡大期待が強い。システムソリューションでは受託開発やアプリ販売が堅調に推移するほか、内製化により採算が向上していることも評価材料だ。M&Aに絡む思惑も根強く、継続的な物色資金が流入している。
アツギ<3529.T>=出来高増勢のなか反発。出遅れ低位材料株の一角として物色資金が向かっている。寒さが強まり、にわかに冬の風情となっており、同社が手掛ける「アスティーグ」などの主力ストッキングの売れ行きに拍車がかかる可能性がある。既にこれに先立って「アスティーグ」は秋冬向けに商品ラインアップを拡充し、店頭での販促活動も強化するなど消費者の需要取り込みを図っている。信用買い残は5月の戻り高値水準の時と比較して半減しており、株式需給面でも軽くなっている。
北陸電気工業<6989.T>=3日ぶりの急反発。きょう付の日経産業新聞で、大阪市立大学と精度を高めた小型の電力センサーを開発したと報じられたことを材料視。記事によると、導線に電気が通る際に変化する周辺の磁力を検出、通過する電力量を把握するという。従来センサーの20分の1の大きさで、コストを10分の1に抑え、既に量産にメドをつけたとしていることから、自動車や住設機器向けなどでの早期普及に期待がもたれている。
ノザワ<5237.T>=5連騰で連日の年初来高値更新。マンションを含めて新設住宅着工増が続くなかで集合住宅やビルの外壁などに使用される押出成形セメント板「アスロック」を展開している同社が連日人気を集めている。太陽光発電シートを組み込んだアスロックソーラーウォールや壁面緑化システム「アスロックグリーンウォール ブルトインタイプ」など環境対応製品の存在も注目される。
インフォテリア<3853.T>=大幅高。法人向けソフト開発を手掛けており、XML技術を基盤とした主力のシステム連携ソフト「アステリア」が業績を牽引。今3月期営業利益は前期比3.4倍の2億6000万円が見込まれるなど好調だ。配信時に情報漏洩リスクなどを防ぐ安全送信システムを独自開発し、タブレット向け情報配信サービスへの展開にも厚みを加えている。初動時に「フリービットと同じ株主を擁するなど共通項がある」(市場関係者)という指摘もあったが、きょうはフリービットが一時ストップ高と大きく切り返していることもあって買い人気が再燃したようだ。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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