朝日ラバー、今期経常を13％上方修正

　朝日ラバー <5162> [東証Ｓ] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比75.5％減の3500万円に大きく落ち込んだ。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の1億5000万円→1億7000万円(前期は1億9400万円)に13.3％上方修正し、減益率が22.7％減→12.4％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の1億3500万円に急拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比61.9％減の2400万円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の3.6％→0.8％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　第２四半期の連結及び個別の業績予想について、売上につきましては、工業用ゴム事業において自動車向けで受注は回復傾向にあるものの在庫調整等の影響により、内装照明用光源のASA COLOR LEDなどの売上高が予想を下回りました。また、医療・衛生用ゴム事業においては顧客の在庫調整により受注が見込みより減少したことから予想を下回りました。　利益指標につきましては、営業利益は売上減少による影響、試作費用の増加等により予想を下回りました。経常利益、四半期純利益は保険解約返戻金の計上等で営業外収益が増加し、予想を上回りました。　通期の連結及び個別の業績予想につきましては、自動車向け製品や医療・衛生用ゴム事業の受注は回復傾向にあるものの、売上、営業利益は前回予想を下回る見込みです。また、経常利益、当期純利益は第２四半期累計期間での営業外収益の計上等により、前回予想を上回る見込みです。（注）上記の予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づいて判断したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。