当第2四半期においては、新型コロナウイルス問題に出口が見えはじめたことによるDXへの大規模な投資が再開される概況に照準を合わせ、営業活動を行っている。一方で、新型コロナウイルス感染症対策として提供してきた自動検温装置と画像認識技術を結合したサービスの需要の低下が顕在化している。また、同社グループは、顔認証AIが世の中に欠かせないテクノロジーとして社会に広く実装されるよう、大手企業含むパートナーとも協働し取り組んでいるが、人々の生活や行動を変えるシステム実装には当初の想定以上に丁寧に時間をかけることが必要であり、あわせて、これらに関するシステム実装の規模拡大や収益化も短期の見込み数値として織り込むべきではないと判断した。その結果、減損損失を認識することになった。第3四半期以降の業績への貢献を見据え、白ナンバー事業者へのアルコール検知の義務化を見越した、AIZEシステムにアルコールチェッカーとの連携機能を搭載したサービスの拡大、顔認証AIをスマートロックと連動させるプロダクトのローンチを行っている。また、マーケティング活動の活発化、販売パートナー網の拡充といった営業戦略によって、AIZEプロダクトの拠点ID数は増加している。AIZEプロダクト以外にも、同社AI技術へのニーズは高く、画像分析や需要予測といったAI開発案件の増加へとつながっている。
AIソリューション事業においては、AI、IoT、DXに係る開発、WEBシステム開発やAIZE関連請負開発に関する売上は安定的に推移する一方、エンジニア人材強化のための先行投資を実施した結果、当第2四半期累計期間の売上高は前年同期比9.6%減の10.86億円、セグメント損失は0.37億円(前年同期は0.96億円の利益)となった。また、SI部門における経営上の指標であるエンジニア単価については614千円(前年度比1.1%減)、エンジニア人数については1,329人月(前年度比46.6%の進捗)、AIZE部門における経営上の指標である拠点ID数は2,545件(前年度末比55.3%増)となった。
研修事業においては、研修実施等による売上を計上しており、当第2四半期累計期間の売上高は同58.3%増の0.07億円、セグメント利益は同353.4%増の0.03億円となった。また、経営上の指標である研修の請負金額は、7,941千円(前年度比24.4%の進捗)となった。
2023年8月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比4.2%減(前回予想比10.7%減)の23.22億円、営業損失が2.11億円(同2.38億円減)、経常損失が2.09億円(同2.38億円減)、親会社株主に帰属する当期純損失が5.83億円(同6.06億円減)としている。
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