大幅続伸。一時は122円高まで上昇。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.1億円で前年同期比40.0%増となり、上半期計画1.3億円、同32.1%減や通期計画2.4億円、前期比30.8%減に対して高い進捗となっていることが買い材料に。表示モジュールやI/Oターミナルの売上が増加したほか、製造原価における経費の一部が低減しているもよう。業績上振れを織り込む動きが先行へ。
レーザーテック<6920>:21065円(-875円)
大幅反落。本日は同社のほか、ディスコ、アドバンテスト、東京エレクなど半導体製造装置関連銘柄の下げが目立っている。前日の米国市場では、SOX指数は1.3%の上昇であったが、エヌビディアが下落するなど、半導体関連には高値警戒感も台頭しつつあるようだ。また、TSMC会長が2023年の設備投資計画について、従来計画レンジの下限である320億ドルに近くなるとの見通しを示したことも、製造装置関連にはマイナス材料に。
TOYO<5105>:1891円(+118円)
大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1900円から2200円に引き上げている。原材料安や海上運賃安が進行しているなか、収益源である米国では、価格規律が想定以上に保たれていると指摘。円安進行も短期収益の安心感につながるとしている。中期的には、大型化が進む米国自動車新車市場において、強みを持つ大型タイヤのリプレース需要の構造的な追い風が続くとの見方。
岩谷産<8088>:7646円(+496円)
大幅続伸。政府が次世代の脱炭素燃料として有力な水素の供給を増やすため、企業の製造装置や関連素材への投資支援に乗り出すと報じられたことで、水素関連として週初から人気化する状況が続いている。本日は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を8760円から10160円に引き上げており、追加の支援材料となる形に。新しい中期経営計画ではROE 起点の財務目標を期待としている。
クミアイ化<4996>:1027円(+43円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の101億円から127億円、前年同期比61.3%増に、通期では145億円から171億円、前期比34.9%増にそれぞれ引き上げ。農薬及び農業関連事業の海外向け販売が好調に推移したこと、販売価格の改定を実施したこと、為替が円安傾向で推移したことなどが背景となっているもよう。一部では未達懸念などもあったもようで、ポジティブな反応が先行へ。
オンコリス<4588>:645円(+28円)
大幅に3日続伸。胃がん及び胃食道接合部がんを対象としたテロメライシンと抗PD-1抗体ペムブロリズマブを併用したPhase2試験の最新結果が、米臨床腫瘍学会で発表されている。それによると、対象患者16例中3例で臨床効果が確認され、次の臨床試験ステージへと進む条件を達成した。今後、難治性の胃がん及び胃食道接合部がんを対象としたテロメライシンと免疫チェックポイント阻害剤のPhase2試験を23年後半に開始する計画。
イード<6038>:797円(+52円)
大幅に3日続伸。15万株(1.50億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.99%。取得期間は7日から7月31日まで。株主への利益還元と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実施することが目的。併せて7日朝の立会外取引(ToSTNeT-3)で上限10万株(0.745億円)の買い付けを委託すると開示している。買い付け価格は6日終値の745円。
CANBAS<4575>:1407円(+118円)
大幅に4日ぶり反発。自社と共同研究先の静岡県立大学創薬探索センターが創出し、開発中の抗癌剤候補IDO/TDO阻害剤が日本の特許庁から特許査定を受領したと発表している。IDOとTDOはトリプトファンを代謝してキヌレニンを産生する律速酵素で、がん細胞やがん微小環境にある多くの細胞で発現している。今回のIDO/TDO阻害剤は、一般に製造原価を抑制できる低分子化合物であることが特徴という。 <ST>
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