<話題の焦点>=食糧増産で農薬需要増加、TPP関連の農業強化に貢献
さらに、中長期で国際的な視野に立てば、限られた耕地面積の中での世界人口の急激な増加に伴う食糧増産が大きな課題となっており、人口増加率の高い中国、インドなどを中心に新興国での農薬需要に拍車が掛かりそうだ。
国連の予想よると、世界人口は現在の約70億人から2050年には約93億人に増加するものと予想される。ところが、水不足、砂漠化の進行、異常気象などにより耕地面積の急速な拡大は見込めず、効率良く農作物を作るためには農薬が欠かせない。
具体的には、海外向けで新規の畑作用除草剤「ピロキサスルホン剤」販売の将来性に期待がかかるクミアイ化学工業<4996.T>、欧米での積極的な拡販を背景に、チョウ目害虫用殺虫剤「フェニックス」の業績寄与が見込める日本農薬<4997.T>、輸出主力の殺菌剤を米国で農薬登録申請中の北興化学工業<4992.T>、インドの農薬、肥料、農業用資材メーカーのラムサイズ社を買収するなど海外展開を積極化しているエス・ディー・エス バイオテック<4952.T>に注目。
◆主な農薬関連銘柄
銘柄名(コード) 今期営業増益率 株価 PER
SDSバイオテク<4952.T> ▼9.9 880 14.3
アグロカネショウ<4955.T> ▼26.8 572 13.1
イハラケミ<4989.T> ▼11.2 585 21.0
北興化学<4992.T> 82.2 299 12.5
クミアイ化<4996.T> 8.6 572 20.6
日農薬<4997.T> ▼7.5 671 18.7
※10日現在。単位:%、円、倍
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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