国内化粧品市場は、新型コロナウイルス感染症の影響が収束に向かい始めたことで、マスク着用義務緩和や経済活動の活性化が進み、インバウンド需要も回復しつつあり、少しずつ消費に回復の兆しが見え始めている。海外化粧品市場は、緩やかに持ち直してはいるが、依然としてウクライナ情勢の今後の展開や金融引締めに伴う影響、資源価格の動向の影響等もあり、先行き不透明な状況が続いている。中国市場は、ゼロコロナ政策の転換による新型コロナウイルス感染症罹患者の爆発的増加は落ち着きつつあり、人流や消費に回復傾向が見られている。このような市場環境のもと、同社グループでは、中国本土で広告投資をすることにより販売力の一層強化と、次世代の成長製品の創出に取り組んできた。また、中国市場をターゲットとして、差別化できる製品開発を行っており、効果・効能を謳うことができる特殊化粧品の行政認可登録などを進めている。研究・開発分野では、2023年3月13日にインタートレードヘルスケアと戦略的業務提携契約を締結し、ITはなびらたけの化粧品成分としての効果効能を同社R&Dセンターと共同で究め、新たな化粧品処方の確立などを進めている。また、国内化粧品市場におけるインバウンド需要の回復を見据え、2023年1月31日に「羽田エアポートガーデン店」を、2023年3月1日には「大丸心斎橋店」をオープンする等、アフターコロナにおける施策にも取り組んできた。
当第3四半期累計期間の売上高は、越境ECを含め中国国内での売上が好調に推移したことにより増収となり、各段階利益も増益となった。
2023年7月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比26.0%増の103.51億円、営業利益が同11.3%増の18.18億円、経常利益が同2.9%増の17.97億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.0%増の11.72億円とする期初計画を据え置いている。
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