■ハイパー <3054> 380円 (+80円、+26.7%) ストップ高
ハイパー <3054> [東証S]がストップ高。16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。上限を10万株(発行済み株数の1.01%)、または4000万円としており、取得期間は11月20日から12月22日まで。資本効率の一層の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。
■ミナトHD <6862> 1,080円 (+150円、+16.1%) ストップ高
ミナトホールディングス <6862> [東証S]がストップ高。産業用メモリーモジュールを主力とし、半導体関連の中小型株として人気を集めている。24年3月期営業利益は前期比44%増の11億7000万円を見込んでおり、最終利益は連結子会社株式譲渡に伴う特別利益計上という特殊要因があるものの、今期予想PERが依然として5倍強と割安感が際立つ。デジタルデバイスやデジタル周辺機器の製造以外にもプログラマ、システムソリューション、Webサイトと幅広い業務領域を持っているのも特長。M&A戦略に長じ業容拡大に積極的。時価は2006年以来約17年ぶりの高値圏に浮上しているが、現状は12事業と国内で7つの連結子会社を擁し、にもかかわらず時価総額は依然として100億円未満で評価不足歴然という見方もある。
■ジェイドG <3558> 1,658円 (+217円、+15.1%)
ジェイドグループ <3558> [東証G]が急反騰。同社は16日取引終了後、3~10月の連結営業利益(速報値)が13億1250万円となり、通期計画の17億5000万円に対する進捗率が75%に達したと発表。これが買い安心感につながったようだ。B2Bプラットフォームサービスを最大限に活用したReebok JapanのPMI(Post Merger Integration:買収後の統合)が順調に進んでいることから、売り上げが厳しい時でも利益を出せる筋肉質な収益体質が構築され、この営業利益を実現できたとしている。
■ネクスウェア <4814> 210円 (+27円、+14.8%) 一時ストップ高
ネクストウェア <4814> [東証S]が急騰、一時ストップ高となった。17日午前10時過ぎ、ソフトバンク <9434> [東証P]傘下でインターネットエクスチェンジ事業を手掛けるBBIXとの間で、「Open Connectivity eXchange(OCX)」の活用に関する戦略的協業契約を締結したと発表。OCXは、BBIXとその子会社が提供するクラウド型ネットワークサービス。今回の戦略的協業契約により、両社はOCXを利用する地域の事業者へ社会課題を解決するITソリューションを提供する。地方自治体や地方企業へネットワーククラウドを提供し、地域DX(デジタルトランスフォーメーション)を目指す考え。
■ジーエヌアイ <2160> 2,798円 (+297円、+11.9%)
ジーエヌアイグループ <2160> [東証G]が3日続急騰。同社が14日に発表した1-9月期決算は、売上高が前年同期比61.0%増の205億4700万円、営業利益が同4.6倍の68億200万円だった。主力製品の「アイスーリュイ」が堅調だったほか、アステラス製薬 <4503> [東証P]との戦略的提携による契約一時金が寄与した。好決算を受けた買いが続いた。
■AIメカ <6227> 6,240円 (+630円、+11.2%)
AIメカテック <6227> [東証S]が8日続急騰。前日16日までの7営業日で1700円あまりの大幅な上昇をみせており、その反動も意識される場面だが、17日は半導体主力株が総じて軟調ななかにあって、目先筋の売り物をこなし上値指向にある。株式需給面では今週14日から貸株規制が入っているが、東証信用残や証金残には反映されない形で外資系証券経由の貸株調達による空売りが高水準に入っている。引き続き、この買い戻し圧力が株価に浮揚力を与えたようだ。同社株は5月下旬を境に急速に株価水準を切り上げ、最高値街道をまい進し、17日の高値まで半年で株価は4倍以上になっている。
■C&Fロジ <9099> 1,465円 (+96円、+7.0%)
東証プライムの上昇率6位。C&Fロジホールディングス <9099> [東証P]が急反発。16日の取引終了後、取得総数340万株(自己株式を除く発行済み株式総数の13.82%)を上限として、自社株買いを実施すると発表した。資本効率の向上につながると評価した買いが入ったようだ。取得期間は11月17日から2024年9月30日。東証での市場買付と自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により取得する。あわせて、ToSTNeT-3において17日午前8時45分に買い付けの委託を実施すると発表。同日、260万株(取得金額で35億5940万円)の買い付けを完了したと開示した。
■丸文 <7537> 1,370円 (+84円、+6.5%)
東証プライムの上昇率8位。丸文 <7537> [東証P]が急反発。エレクトロニクス商社で半導体・電子部品などを主力に手掛ける。民生機器向けや車載向け半導体が好調で収益を押し上げているが、半導体製造装置は政府による財政支援で今後中期的な需要拡大が見込まれ、ハイスペック商品を取り扱う同社の商機が高まることが予想される。業績も会社側想定を上回る好調で推移しており、24年3月期営業利益は期初予想の87億5000万円から125億円(前期比14%増)に大幅増額、減益見通しから一転して2ケタ増益見通しに変わり、連続過去最高更新が見込まれている。時価換算でPBRは0.7倍台、なおかつ3.7%前後の配当利回りは一段の水準訂正余地を示唆している。
■住石HD <1514> 617円 (+35円、+6.0%)
住石ホールディングス <1514> [東証S]が7日ぶり急反発。著名投資家の井村俊哉氏が16日付で関東財務局に提出した変更報告書で、住石HD株の保有割合が14.19%から9.65%へ低下したことが判明。また、同日には医療関連事業や建設関連事業を手掛ける麻生(福岡県飯塚市)が関東財務局に変更報告書を提出し、住石HD株の保有割合が27.70%から31.16%に増加したことが明らかとなった。大株主の保有状況を巡って強弱観が対立し、同社株は朝方安く始まったものの、売り一巡後はプラス圏に切り返した。
■パナHD <6752> 1,497円 (+78円、+5.5%)
パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]が急反発。同社は17日、連結子会社のパナソニック オートモーティブシステムズ(PAS)の事業に関して、米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメント
■アイスペース <9348> 914円 (+41円、+4.7%)
アイスペース <9348> [東証G]が大幅反発。16日、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション2に関し、欧州子会社が開発するマイクロローバー(小型月面探査車)の最終デザインを公表。同時に、早ければ2024年冬に月着陸船を打ち上げる計画を発表しており、これを手掛かり視した買いが集まったようだ。マイクロローバーを使って、月の砂(レゴリス)を採取し、所有権を顧客である米航空宇宙局(NASA)に譲渡する。ミッション2ではマイクロローバーのほか、高砂熱学工業 <1969> [東証P]の月面用水電解装置や、月面での食料生産実験に向けたユーグレナ <2931> [東証P]の自己完結型モジュールなども輸送する予定としている。
■アルフレッサ <2784> 2,507.5円 (+103.5円、+4.3%)
アルフレッサ ホールディングス <2784> [東証P]が5日ぶり大幅反発。16日の取引終了後、子会社ゲッカワークスが医師向け会員制Webサービス「ドクシル」の本格運用を開始すると発表しており、好材料視された。「ドクシル」は、実名医師の専門性データや全国の医療機関データを活用することで、地域の医師や遠隔地の専門医同士をオンラインでつなぐことのできる医師向け会員制Webサービス。ゲッカワークスは、22年11月からグループの医療用医薬品など卸売事業会社の営業エリアの一部で「ドクシル」の実証実験を進めていたが、「ドクシルの機能面」、「マーケティングスペシャリストのリアルの営業活動での導入・連携サポート面」の両面で地域医療連携を支援していく体制が整ったことから、本格運用を開始するとしている。なお、同件による業績への影響は、現時点では軽微と見込んでいる。
■ファンケル <4921> 2,295円 (+81.5円、+3.7%)
ファンケル <4921> [東証P]が3日ぶり大幅反発。SMBC日興証券が16日付で投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を2500円から2900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。22年3月期以降の国内テコ入れ施策の効果で、市場シェア拡大とマーケティング費の効率化が両立していると指摘。また、バリュエーション拡大の重石になっていた海外事業は、24年3月期上期決算において公表された中国代理店との契約更改など新たな展開を評価している。処理水の影響や免税店の在庫調整の長期化など、トイレタリー・化粧品セクターの成長率期待が低下するなか、中国関連リスクが限定的かつ国内の成長が確認できている同社の相対評価が向上すると見込んでいる。
■日立 <6501> 10,400円 (+355円、+3.5%)
日立製作所 <6501> [東証P]が大幅高で3日続伸、9月6日につけた上場来高値1万170円を約2ヵ月半ぶりに更新した。総合電機メーカーから経営の重心を移し、デジタルトランスフォーメーション(DX)に力点を置いて収益構造の改革を進めている。24年3月期は営業利益段階で7200億円と前期比4%減益を見込むものの、期初見通しからは450億円も上方修正されている。25年3月期は増益転換が有力視され、19年3月期に達成した過去最高利益7549億円を視野に入れる可能性もある。中間決算発表後は同社のDX戦略を中期視点で評価した機関投資家とみられる実需買いが続き、株価は一貫して上値を指向する展開となった。
■NESIC <1973> 2,201円 (+64円、+3.0%)
NECネッツエスアイ <1973> [東証P]が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日、NESICの目標株価を2250円から2850円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエイト」を継続する。DXソリューション事業はスマートファクトリーの増加や工場のセキュリティー対策需要が追い風となるなか、クラウド関連を含む付加価値提案が進められていると評価。社会・環境ソリューション事業でも道路関連の需要が堅調で、今後の業績拡大を織り込んでいない株価は割安感があるとの見方を示す。
※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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