<動意株・8日>(大引け)=メタップス、スシローGHなど
スシローグローバルホールディングス<3563.T>=大幅続伸。7日取引終了後に発表された第2四半期(19年10月~20年3月)の連結営業利益は前年同期比6.2%増の82億3500万円だった。同社の月次の既存店売上高は3月が前年同月比13.7%減となるなど、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている。4月は44.4%減となった。ただ、今後のポイントは、営業時間の短縮解除とテイクアウト・デリバリーの認知拡大とみられており、SMBC日興証券では7日、「新型コロナの第2波がなければ4~5月が底」と指摘。同社では20年9月期の業績予想は開示していないが、同証券では営業利益は前期比18.4%増の172億円と2ケタ増益を予想している。
ファンケル<4921.T>=大幅高で続伸。7日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比15.9%増の143億1300万円で着地。続く21年3月期も前期比2.0%増の146億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視された。前期はクレンジングオイルや洗顔料の新製品投入や直営店舗・越境ECなどの販路拡大効果などで化粧品関連事業を中心に伸び、2ケタ増益を達成した。今期は新型コロナウイルスの影響による化粧品関連事業の減収を栄養補助食品関連事業の伸長などでカバーする計画だ。なお、新型コロナウイルスの影響は国内が8月まで継続、インバウンドは10月から徐々に回復すると想定している。また同日、自社ECサイトで不織布マスクの販売を12日から開始すると発表したことも好感されたようだ。中国の販売代理店から調達したマスク3種類(1箱50枚入りで3190~3590円)をファンケル会員と一般消費者に販売するという。
シグマクシス<6088.T>=上値指向強め6営業日続伸。同社が7日取引終了後に発表した20年3月期決算は営業利益が前の期比74%増の22億1100万円と大幅な伸びを達成した。クラウドサービスの大型受注獲得やコールセンター案件などが収益に寄与した。配当は従来計画に2円増額した22円(前の期比実績は18円)とする。また、21年3月期も22円配を継続する計画(21年3月期業績見通しについては非開示)。好決算を材料視する買いを呼び込む形となり、テクニカル的にも75日移動平均線をブレークし上昇トレンド入りを示唆している。
アイピーエス<4390.T>=マドを開け急伸。7日取引終了後、オーストラリア最大手通信事業者Telstra社の海外部門子会社が保有する海底ケーブルの一部の使用権(香港-フィリピン間、フィリピン-シンガポール間)を取得することで合意したと発表しており、これを好感する買いが向かった。同社は関係各国の通信事業者と提携して、今年7月中に、香港―フィリピン―シンガポールの海底ケーブルを使って、フィリピンのケーブルテレビ事業者などに対して国際回線のリースや国際通信サービスを廉価で提供する予定という。これにより、これまでPLDT社とGlobe Telecomのみが保有していた海底ケーブルの権利を取得して、フィリピンと海外を結ぶ国際通信回線の運用に参入する計画としている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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