<話題の焦点>=ETC2.0普及へ前進、経路別の料金優遇策が後押し
「ETC2.0」は従来の通行料金自動決済機能に加えて、ITSスポットと呼ばれる道路側に設置されたアンテナと高速・大容量・双方向で通信を行うことで、さまざまな運転支援サービスを受けることができるシステム。従来に比べて広範囲の渋滞・規制情報を得られることで効果的な回避ルートを選択することができるほか、積雪や霧などの状況を画像で確認することも可能になる。また、国交省ではITSスポットを活用した経路別料金制度を16年度に導入する計画で、交通量の少ない道路の料金を優遇するなどして渋滞の早期緩和・交通量分散につなげる意向だ。
こうしたサービスを受けるためにはETC2.0対応車載器が必要となるが、このセットアップ(ナンバープレートなどの車両情報を暗号化して書き込む)が8月からスタートした。これをきっかけに普及が進むことが予想され、ETCメーカーの追い風となりそうだ。
また、ETC2.0では空きのある駐車場情報を得られ、料金支払いも同システムで行うことが可能となることから、駐車場を運営する企業にもメリットがありそうだ。
◆主なETC2.0関連銘柄
ETCメーカー
三菱電<6503.T>
パナソニック<6752.T>
パイオニア<6773.T>
クラリオン<6796.T>
古野電気<6814.T>
アルパイン<6816.T>
デンソー<6902.T>
カー用品店
GセブンHD<7508.T>
オートバックス<9832.T>
イエローハット<9882.T>
駐車場
日駐<2353.T>
パーク24<4666.T>
パラカ<4809.T>
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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