需要が高まる可能性
米国での投資が一巡し、今期、来期から米国でのセグメント利益が増益に転じる可能性が高い。米国が増益に転じれば、今期以降、利益成長は高めになると思われ、株価見直しの時期は近いだろう。
株価をテクニカルで見ると、ボックス圏を形成しやすい銘柄。2019年は、ほぼ1300円から1500円の間を動いてきた。しかし、最近の新型コロナ拡大で、1100円台まで株価は水準を下げ、一旦は新たなボックス圏を形成しそうだ。円高の影響もあり、週の初めは調整から始まりそうだが、過去の株価経緯を見ると、これまでは常にPBR=1倍強の水準で下げ止まっている。同社2019年3月期末のPBR=1倍の株価は1049円。この辺りを底値と考えれば、1050円~1250円のゾーンがボックス圏の有力候補の価格帯となるだろう。
新型コロナの影響で在宅勤務などが増加しており、オフィスでのコーヒー、ウォーター消費量が下がることで、同社業績への影響ももちろんあるだろうが、長期化は考えにくく、限定的な影響で終わるだろう。また、同社が進める衛生管理のビジネスは、新型コロナ問題により、逆に需要が高まる可能性がある。