先読み作戦指令室＝東京インキ：業績上方修正濃厚、今期も収益拡大、低ＰＢＲ

　東京インキに注目したい。

　先に１０年３月期営業利益予想を３億４０００万円から５億５０００万円（前期５億３４００万円の赤字）に上方修正した。自動車部品向け着色剤の回復や、インキの取引条件見直し、生産統合効果などが効いている。

　１１年３月期は自動車向けの回復がフルに寄与、さらに収益を伸ばそう。なお、決算発表は５月１４日の予定。

　９月には田端工場を売却、売却利益は４２億円程度と見られる。この資金を活用、設備・開発投資を積極化する計画であることも期待材料だ。

　また、三井化学と共同で航路標識や航行規制区域を表示するために設置するブイで国際特許を公開している（国際公開番号・ＷＯ２００５／０７０７５５）ことも評価したい。ブイの発光手段はＬＥＤ（発光ダイオード）などのほか、ＬＥＤを発光させるための蓄電池や、太陽電池パネルによる発電装置が併設されている構造となっており、ＬＥＤ、太陽光発電関連の材料性も持っているといえる。

　株価は５月６日に２２６円高値を付けたあとにもみ合いに転じていたが、１１日に小口投げで突っ込んだものの、ここは狙いたいタイミング。月足は１２カ月移動平均線が２４カ月線を抜くゴールデンクロス形成が接近、大勢的な上昇トレンド入りを鮮明にしそう。１株純資産は６２０円超（０９年１２月末）と株主資本が厚く、ＰＢＲは０．３倍台と割安だ。

　午前９時４９分現在の株価は３円高の２１５円。



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［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社