神東塗、前期最終を一転赤字に下方修正、配当も2.5円減額

　神東塗料 <4615> [東証Ｓ] が5月13日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結最終損益を従来予想のトントン→18.2億円の赤字(前の期は6.7億円の黒字)に下方修正した。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の0.4億円の黒字→17.8億円の赤字(前年同期は8.1億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→2.5円(前の期は5円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2022年3月期通期の業績につきましては、原材料価格の高騰に対し、製品価格是正にも取り組み一定の成果をあげましたものの、原材料価格上昇の一部を転嫁するにとどまり、予想値を下回り営業損失及び経常損失を計上する見込みとなりました。また、後述のとおり、当社において特別損失として固定資産の減損損失及び品質不適切行為関連費用を計上する予定となりましたこと、並びに、繰延税金資産を取り崩す予定となりましたことから、親会社株主に帰属する当期純損失を計上する見込みとなりました。

　当社では、経営上重要な施策の一つである、株主の皆様への剰余金の配当につきましては、業績、配当性向並びに今後の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案することを基本としております。2022 年3月期の剰余金の配当予想につきましては、今回の連結業績予想の修正により、親会社株主に帰属する当期純損失を計上する見込みとなりましたため、誠に遺憾ではございますが、前回の期末配当予想から2円50銭減配の１株当たり2円50銭とすることを予定しております。