同論文は、長鎖非翻訳RNA「TUG1」がどのように働き、その働きを抑えると何故がん細胞は死ぬのか、について分子レベルで解明しており、同社パイプラインとして開発中であるTUG1の働きを抑える「TUG1 ASO」の有用性を明らかにするもの。
難治性のがんである脳腫瘍の一種「膠芽腫」の有効な治療薬となりうるものと大きく期待される「TUG1 ASO」は、がんの増殖を助け、細胞死を抑制するTUG1の働きを阻害するASO(アンチセンスオリゴ核酸)をポリマー技術と融合し腫瘍へのデリバリーを可能とする抗腫瘍製剤である。同研究開発は、名古屋大学の近藤豊教授を中心研究者として、日本医療研究開発機構(AMED)の革新的がん医療実用化研究事業に採択されている。
同社は引き続き、治験の開始準備を進める。TUG1 ASOによる治療薬の開発については、サブライセンスつきの独占実施権を保有しており、同社パイプラインとして製薬企業への導出に向けた活動を今秋よりIPガイアのチャネルを通じて実施する予定である。
なお、本メカニズムについて、8月25日(金)に説明動画をHPで配信する予定であるとしている。
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