医学生物が大幅続落、１５年３月期業績予想を下方修正

　医学生物学研究所<4557.T>が大幅続落。前週末９日の取引終了後、１５年３月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の７８億５４００万円から７７億７３００万円（前期比８．４％増）へ、営業損益を同１億７２００万円の黒字から７億８９００万円の赤字（前期５億１９００万円の赤字）へ、最終損益を同１億２７００万円の黒字から７億５４００万円の赤字（同４億１８００万円の赤字）へ下方修正したことが嫌気されている。上期に発売を予定していた新製品の製造販売承認の遅れのほか、消費増税に伴い病院への受診が手控えられたことによる検査検体数の減少や研究機関における基礎研究用試薬の買い控えなどで売上高が減少。たな卸資産価値の見直しや価格競合による原価率の上昇なども損益を悪化させた。
　また、業績予想の修正に伴い、従来４円を予定していた期末一括配当を無配にするとあわせて発表しており、これも悪材料視されている。

医学生物の株価は９時５１分現在４４１円（▼３８円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）