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2020/06/16 - コマースワン(4496) の関連ニュース。―上場中止銘柄が続々再チャレンジ、相場安定なら堅調な値動きも― IPO市場が来週から再開する。今春にコロナショックの直撃を受け、大波乱となったIPO市場だが、全般相場が落ち着きを取り戻すとともに、株式新規上場も2ヵ月半ぶりに戻ってくる。6月は6社の上場が予定されており、7月はいまのところ5社が株式公開を予定している。ただ、そのうち半分近くは4月に上場中止を発表した企業による再チャレンジだ。足もとの相場はコロナ第2波が警戒される一方で底堅さもみえるが、IPOの行方は、今後の相場次第の面も強い。果たして、リベンジはなるか。●今春IPOは大波乱状態で公開価格割れと上場中止

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迫るIPO再開、今春の大波乱相場のリベンジなるか <株探トップ特集>

配信元:株探
投稿:2020/06/16 19:30

―上場中止銘柄が続々再チャレンジ、相場安定なら堅調な値動きも―

  IPO市場が来週から再開する。今春にコロナショックの直撃を受け、大波乱となったIPO市場だが、全般相場が落ち着きを取り戻すとともに、株式新規上場も2ヵ月半ぶりに戻ってくる。6月は6社の上場が予定されており、7月はいまのところ5社が株式公開を予定している。ただ、そのうち半分近くは4月に上場中止を発表した企業による再チャレンジだ。足もとの相場はコロナ第2波が警戒される一方で底堅さもみえるが、IPOの行方は、今後の相場次第の面も強い。果たして、リベンジはなるか。

●今春IPOは大波乱状態で公開価格割れと上場中止相次ぐ

 今春のIPO市場は、近年まれにみる大波乱状態となった。3月は24社が上場したが、このうち17社の初値は公開価格を下回った。4社は上場を中止した。また、4月は14社が上場を中止し、株式上場を果たしたのは松屋アールアンドディ <7317> [東証M]の1社のみ。3月上場企業のなかにも、サイバーセキュリティクラウド <4493> [東証M]や関通 <9326> [東証M]のように好パフォーマンスを記録した銘柄もあったが、初値が2倍、3倍にも高騰する銘柄が続出した昨年までの地合いとは一変した。

●6月は6社が登場、うちロコガイドなど3社は再挑戦組

 ただし、全般相場は3月を底に上昇基調に転じ、落ち着きを取り戻している。それとともに、市場には約2ヵ月半ぶりにIPOが戻ってくる。6~7月IPOの特徴は再挑戦企業が続々登場することだ。

 具体的に6月のスケジュールをみると、24日にはロコガイド <4497> [東証M]、フィーチャ <4052> [東証M]、コパ・コーポレーション <7689> [東証M]の3社が同時上場する。26日にコマースOneホールディングス <4496> [東証M]、29日にエブレン <6599> [JQ]、30日にグッドパッチ <7351> [東証M]が登場する。このうち、ロコガイドとコパ・コーポ、コマースワンの3社は4月に上場を中止した再登場組だ。

●7月もSpeee、GMOFGなどが再挑戦、想定価格引き下げで値頃感も

 7月も現時点で5社が新規上場を予定しているが、このうちSpeee <4499> [JQ]、GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証M]、アイキューブドシステムズ <4495> [東証M]の3社は同じく4月の上場を中止し再登場する銘柄だ。6~7月は復活組が多く、それだけにリベンジが注目される。

 市場関係者からは「再上場に際して、価格のレンジを切り下げたり公募株数を減少させたりして軽量化している銘柄が多い。IPOはしばらくなかっただけに市場環境さえ落ち着いていれば、それなりのパフォーマンスは見込めるのではないか」(小型株アナリスト)との見方が出ている。

 例えば、24日に東証マザーズに上場するチラシや買い物情報サービス「トクバイ」を運営するロコガイドは、3月の上場決議時の想定発行価格2640円が5月の再上場決議では想定仮条件は1600~2000円とされ、結局2000円で公開価格は決まった。

 また、実演販売を利用した商品卸売を展開し同じく24日東証マザーズに上場するコパ・コーポは前回の2月末の上場決議時に50万株を予定していた公募株数を5月決議時に32万株に減らすなどして、想定発行価格も2600円から1560円に引き下げた。同社の公開価格も2000円で決まった。

●フィーチャなど小型銘柄の初値に期待、再チャレンジ銘柄は今後も登場か

 ECプラットフォームを手掛け26日に東証マザーズに上場するコマースOneホールディングスも公募株数を減らし、前回に比べ想定発行価格を引き下げて再登場する。ただ、再登場組ではロコガイドやSpeeeのように時価総額が大きかったり、あるいはベンチャーキャピタルの保有株が気になる銘柄もあったりで、やや上値は抑えられることもあり得る。

 そんななか、24日に東証マザーズに上場するフィーチャは、画像認識ソフトを手掛け、市場の関心を集めている。前期は赤字で今期黒字見通しと業績面の不透明さはあるが、上場時の時価総額も20億円台と小さく、「人気化する可能性も」(市場関係者)との声も出ている。また、29日にジャスダックに上場するエブレンや30日に東証マザーズに登場するグッドパッチも資金吸収額は大きくなく、堅調な値動きが期待されている。

 気になるのは、相場が崩れて再び上場延期に見舞われるようなことがないかだが「よっぽどのことがなければ今度は大丈夫では」(市場関係者)とみられている。また、IPOの再開が順調なスタートを切れば「今春の上場中止銘柄は、今後まだ登場してくる可能性はありそうだ」(同)との見方が出ている。


■6~7月のIPO予定企業

上場日  コード・市場  社名                 主幹事
6月24日  4497・東マ  ロコガイド(※)           みずほ
6月24日  4052・東マ  フィーチャ              SMBC日興
6月24日  7689・東マ  コパ・コーポレーション(※)     野村
6月26日  4496・東マ  コマースOneホールディングス(※) 大和
6月29日  6599・JQ  エブレン               野村
6月30日  7351・東マ  グッドパッチ             大和
7月 7日  7352・東マ  Branding Engineer  SBI
7月10日  4499・JQ  Speee(※)           野村
7月15日  4051・東マ  GMOフィナンシャルゲート(※)   大和
7月15日  4495・東マ  アイキューブドシステムズ(※)    野村
7月15日  7353・東マ  KIYOラーニング          SMBC日興
  ※は4月に上場中止を発表後、再登場した銘柄

株探ニュース
配信元: 株探

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