生活・健康産業関連分野の売上高は前年同期比25.4%減の112.78億円、営業損失は5.86億円(前年同期は1.06億円の利益)となった。生活産業関連分野は、ヘアケア製品用界面活性剤が順調に推移したが、ポリエチレングリコールが国内外ともに市況が低迷し需要が大きく減少し、売上高は減少した。健康産業関連分野は、高吸水性樹脂が日本・中国含むアジア全体で販売数量が減少し、原材料・ユーティリティ価格上昇に伴う販売価格改定を実施したが、売上高は大幅に減少した。
石油・輸送機産業関連分野の売上高は同2.9%増の118.62億円、営業利益は同39.6%減の3.92億円となった。石油・輸送機産業関連分野は、自動車シートなどに使われるポリウレタンフォーム用原料、自動車内装表皮材用ウレタンビーズは国内が回復基調にあるものの、潤滑油添加剤の需要が低調であったため、売上高は横ばいとなった。
プラスチック・繊維産業関連分野の売上高は同11.8%減の62.87億円、営業利益は同25.1%減の5.91億円となった。プラスチック産業関連分野は、永久帯電防止剤が電子部品需要低迷のため低調となり、塗料コーティング用薬剤・添加剤も中国向け需要が減少し売上高は減少した。繊維産業関連分野は、炭素繊維用薬剤が順調に売り上げを伸ばしたがタイヤコード糸等の製造時に使用される油剤の需要が減少し売上高は低調に推移した。
情報・電気電子産業関連分野の売上高は同1.2%減の58.64億円、営業利益は同15.1%減の5.23億円となった。情報産業関連分野は、トナー関連材料の需要が減少したものの、原料価格高騰等による価格改定により売上高は増加した。電気電子産業関連分野は、半導体市場の減速に伴い、関連材料の売り上げが減少した。またアルミ電解コンデンサ用電解液も低調となり売上高は減少した。
環境・住設産業関連分野他の売上高は同21.6%減の36.22億円、営業利益は同12.2%増の1.30億円となった。環境産業関連分野は、高分子凝集剤用のカチオンモノマーの需要が低迷したため、売上高は低調に推移した。住設産業関連分野は、家具・断熱材などに用いられるポリウレタンフォーム用原料及び建築シーラント用原料の販売が巣ごもり需要の一巡により減少した。
2024年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比8.6%減(前回予想比11.1%減)の1,600.00億円、営業利益が同38.5%減(同50.0%減)の50.00億円、経常利益が同39.5%減(同45.5%減)の60.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.6%減(同38.5%減)の40.00億円としている。
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