調整局面だからこその押し目買い候補
時価総額:356億円
PER:14.76倍
PBR: 1.08倍
工業用薬剤の最大手であり、幅広い産業に対応した多様な製品ラインナップがあり、素材提供だけでなくカスタム品の製造技術に強みを持つ。多用途の界面活性剤を主軸としながら、凝集剤などにも強みを持ち、直近では粘着性に優れたハイドロゲル開発特許も取得。また、グループ会社のバイオコクーン研究所において栄養価の高い「カイコ冬虫夏草」といった健康機能食も開発。
業績面は1/30に第3Q決算および業績下方修正を行い、従来の増収増益計画を増収微減益に修正した。機能材料の光硬化樹脂用材料の増産にかかるコスト増などが響いた格好。しかし、光硬化樹脂用材料は半導体や液晶のレジスト材料や光ファイバーなどのコーティング剤としても用いられる成長分野であり、売上に大きく寄与しているIT・電子用途だけに、利益を圧迫しても致し方ないと言えよう。主力の界面活性剤が低迷を脱することにも期待しておきたい。
株価は上記決算発表後の2/12に高値4890円をつけて上値を試す動きであったが、新型コロナウイルス影響から地合いが悪化すると75日移動平均線を割り込んで下落が加速した。足元では3/13に安値2773円をつけた後に自律反発の動きとともに200日移動平均線にトライ。上値抵抗に打ち返される動きだが、調整は一巡したとみて押し目買いのタイミングを狙っていきたい。
3/25追記 本日前場に200日線回復。